新人山ボーイ?Y君を率いて今年最初の石立山へ。
6月から7月初旬にかけて、石立山はつかの間の賑わいを見せる。
と言ってもメジャーな山から比べると静かだが・・・。

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この時期、しばらく石立通いを続けることになるか・・・?

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■行先・位置
石立山(二等三角点 [石立山] 1,707.7m)
高知県香美市・徳島県那賀町/北緯33度47分5秒・東経134度3分18秒
■コースタイム
別府峡駐車場 8:05(3分)→ 別府峡登山口 8:08(30分)→ 展望所 8:38/8:50(7分)→ 竜頭谷 8:57(21分)→ ガメラ石 9:18/9:25(25分)→ 岩場 9:43/9:50(25分)→ 1380m付近 10:15(雉撃ち)/10:26(39分)→ 西峰 11:05/11:08(6分)→ 捨身嶽 11:14/11:22(5分)→ 西峰 11:28(25分)→ 石立山 11:53(昼食)/12:50(12分)→ 西峰 13:02(49分)→ 岩場 13:51/14:00(14分)→ ガメラ石 14:14/14:17(18分)→ 竜頭谷 14:35(26分)→ 別府峡登山口 15:01(4分)→ 別府峡駐車場 15:05
【<行き 3時間6分 帰り 2時間3分 計 5時間8分】
■コース水平距離 8.2km(捨身嶽などのオプションを除く)
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)

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今回は、別府峡からの一般ルートを利用。
百間滝の上部で竜頭谷を渡渉、西峰を経て山頂をピストンする。
駐車場が標高540m、登山口(錦帯橋)560m、山頂1,707.7mで最大標高差1,170m。
片道4km(捨身嶽などオプションを除く)と距離は短いが、累積標高差は1,300mを越える。
例えば
涸沢(2,300m)から奥穂高岳(3,190m)→ 標高差 890m
涸沢(2,300m)から北穂高岳(3,106m)→ 標高差 806m
剱沢(2,500m)から剱岳(2,999m)→ 標高差 499m
などよりずっときつい。
この山を楽にクリアできるなら、槍・穂高はもとより剱も「楽勝だ!」
【水平距離8.178km 沿面距離8.960/累積標高差(+)1387m(-)1441m】

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お茶目だが、イマイチかわいくない別府峡のクマ。
もみじ茶屋の駐車場に車を置くと先行者の車が1台あった(写真は自車)。
「香川」ナンバーなので間違いなく登山だろう。
この山は、初めてだと早朝から登るほうがおすすめ。

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登山口の吊り橋は、2008年11月22日公開の中居正広主演映画の「私は貝になりたい」のロケにも使われた「錦帯橋」。
小さなつり橋でも「りっぱ」な名前だ。

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竜頭谷手前の尾根上に小さな展望所があるので寄ってみた。

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ヤマツツジ(山躑躅)は、ツツジ科ツツジ属の半落葉低木で北海道南部・本州・四国・九州の暖温帯域全域の林縁、日当たりのよい尾根筋などに生育する。
日本の野生ツツジの代表種で分布域も広い。
オンツツジとの違いは雄しべの数(ヤマツツジ5本、オンツツジ10分)や葉の形など。
モリイバラ(森茨・森薔薇)は、バラ科の落葉性のつる性低木で本州(関東以西)・四国・九州の山野に分布する。

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最近雨が少なかったので竜頭谷は楽に渡ることができた。
雨の多い梅雨時期などは靴を脱がないと渡れないこともあり、すぐ下の百間滝も見ごたえがあるが、秋から冬にかけては涸れている。

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竜頭谷を渡ると、ざれた石灰岩の砂利道から岩尾根に取り付く。
スカイラインからの「お手ごろ山」だけ登っていると、手強く感じることだろう。

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あっという間に高度を稼いでいる。

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いつも見ているのになぜか立ち止まってしまう「ガメラ石」は、標高1050m。

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登山道から少し離れて、ヒメキリンソウがひっそりと咲き始めていた。
牧野富太郎博士が名付け親のヒメキリンソウ(姫黄輪草・ベンケイソウ科)は、四国(愛媛、徳島、高知)の固有種で、環境省レッドデータブック絶滅危惧II類(VU)となっている。
赤い葯がアクセント。

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中間点の「岩場」は標高1,220m、展望が開け白髪山や三嶺、行者山などを望むことができる。

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イワガサ(岩傘)は、バラ科シモツケ属の落葉低木で本州(近畿地方以西)・四国・九州に分布し、急峻な岩場などに生育することが多い。
イブキシモツケによく似ているが葉っぱが微妙に違う。
サルオガセ(猿尾枷)は、岩場付近でよく見かける地衣類で空気中の水分と二酸化炭素を直接吸収し光合成をおこなう。
樹木に寄生している訳ではない。

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「ビャクシンの尾根」は、あまり高くないのでゆっくり歩けば問題はない。

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この時期、深山の薄暗い林床でよく見かけるギンリョウソウ。
周囲を覆っていたスズタケがシカの食害で減ったので目立ちやすくなった。
目玉親父が衣をまとったようだ。
ギンリョウソウ(銀竜草)は、山地のやや湿り気のある腐植土の上に生える腐生植物で、透明感のある白い鱗のような葉に包まれた姿を「竜」に見立てた。
緑の葉のない白っぽい姿がキノコにも見えるので、ユウレイタケ(幽霊茸)の別名がある。
葉緑素がないので自分では栄養を作れない。

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固有種のイシダテクサタチバナ(石立草橘)も元気良く葉を伸ばしていた。
花の見頃は 6月下旬から 7月初旬なので3週間後位が見頃。

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<参考:イシダテクサタチバナ>
イシダテクサタチバナ(石立草橘)は、ガガイモ科カモメヅル属の多年草で、高知県香美市物部町の「別府山国有林(石立山植物群落保護林)」に咲く。
環境省のレッドデータブック、絶滅危惧II類(VU)に分類されている。
本家の「クサタチバナ」は、本州(関東地方以西)・四国に分布し、滋賀県伊吹山に大群落があることが知られている。
「イシダテクサタチバナ」は、花序が茎頂にのみつくことや花片が細長く尖っていることなどの違いがある。
共通点は、石灰岩地を好むということ。
剣山にも自生地があるというが、矢筈山のそれはちょっと違うようで、花片の形からすると普通種の「クサタチバナ(草橘)」ではないだろうか。

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コツクバネウツギ(小衝羽根空木)は、顎片が2〜3枚と5枚のツクバネウツギ(衝羽根空木)より少ない。
ツルキンバイ(蔓金梅)はバラ科キジムシロ属の多年草で、本州・四国・九州 の山地の落葉樹林下に生える。

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ヒトリシズカ(一人静)は、センリョウ科チャラン属の多年草で北海道〜九州の山地に分布、1本の花序にブラシ状の小さな白い花をつける。
葉に光沢がある。
スミレの季節は終わりつつあるが、ちょっときれいだったタチツボスミレ。

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11時05分、駐車場から丁度3時間で西峰に着いた。

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一休みしたら捨身嶽を歩いてみよう。

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捨身嶽は、西峰から北東に下る支尾根上部の切り立った岩塊。

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ヤチマタイカリソ(八街碇草)はメギ科イカリソウ属の多年草で、本州(東海・紀伊半島)・四国・九州に分布するソハヤキ要素を持つ植物群のひとつといわれる。
石灰岩地帯に多く分布する。
環境省レッドデータブック絶滅危惧II類(VU)。

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イワツクバネウツギ(岩衝羽根空木)は、スイカズラ科イワツクバネウツギ属の落葉低木で本州中部以西・四国・九州の石灰岩地や蛇紋岩地域の急傾斜地などにに遺存的に分布する。
茎の樹皮には6筋の溝がある。
環境省レッドデータブック絶滅危惧II類(VU)。

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キバナノコマノツメ(黄花駒爪)は黄色のスミレ基本3種の1つ。
北海道や本州中部(日本アルプス周辺)と四国・屋久島の高山に分布し、四国では、東赤石山などに咲く。
唇弁が長く他の黄スミレと違って葉がまるいこと、上弁と側弁が上を向いていることなどが特徴でタカネスミレに似ている。
名前は葉の形が馬の蹄に似ていることに由来し、スミレの仲間なのにスミレと呼ばれない。

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キンポウゲ科ミスミソウ属の園芸種を「雪割草」と呼び「新潟県の草花」にも指定されているが、カタカナでも書くことができる「本物」の「ユキワリソウ」はこれ。

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雪解けとともに花をつけるので「雪割草」と呼ばれる。
四国では梅雨入り前の暑い時期に咲くので、なぜ「ユキワリ???」なのって感じだけど、北アルプスなど中部山岳では雪解けの季節。
四国基準ではないのだ。
白とピンクの花があって花片の形も微妙に違う。
白花のユキワリソウは他の地域でも見られるのだろうか?

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ユキワリソウ(雪割草)は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草で、本州(中部以北)と四国の亜高山帯から高山帯の湿った岩場や草地に自生する。
葉の表面には、「しわ」が多い。
ハクサンコザクラに似ているが、花びらが「ハート形」で岩場に咲くことが多い。

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シライトソウ(白糸草)はユリ科シライトソウ属の多年草で本州(秋田県以南)・四国・九州の山野に分布、ブラシのような白い花をつける。
シコクハタザオ(四国旗竿)はアブラナ科ヤマハタザオ属の多年草で、本州(関東以西)・四国・九州に分布する。
フジハタザオの変種と言われ、初夏によく見かけるあまり珍しくない植物。

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トサノ?ミツバツツジは、岐阜・滋賀・紀伊半島・四国全域に生育する。
ミツバツツジには変種が多いのでよく分からない。
雄しべが10本あるので、本家のミツバツツジでないのは間違いない。
例年よりゆっくり咲いていて、まだまだ見頃。

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ガスが漂う斜面のミツバツツジが美しい。

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西峯から本峰の尾根筋には、シロヤシオ(ゴヨウツツジ)の古木も多い。

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山頂周辺は、数年前までスズタケに覆われ展望がなかった。
スズタケはシカが食べてしまったので、香美市香北町のアンパンマンミュージアムはもちろん、阿南市の橘湾火力発電所も見えるようになった。

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今日の一杯は、とかち麺工房の「とまとらあめん」。
「麺は氷結乾燥ノンフライ麺。製造に約1週間かけ、生麺に近い食感に仕上げました。ちょっぴり洋風・新感覚なトマトスープはチキンとポークをベースにトマトと相性の良いニンニクを程よく利かせており、すっきりした酸味にバランスの取れた塩味と甘味がトマトの風味を引き立てています。」
ということで、個人的に酸っぱいスープもOK!

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帰りは往路を引き返す。
帰りは延々と下りなので膝を痛めないようにしたい。

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夕方には「夏山山行」の打合せ会があるので「べふ峡温泉」で汗を流した。
下山後の温泉は最高!

■問合せ 「べふ峡温泉
香美市物部町別府452-8 TEL 0887-58-4181

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三嶺さんぽくらぶ


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