- 2014.10.27 Monday
大雪山(旭岳〜黒岳)・十勝岳 2014.9.20〜23[2]
■ 9月22(月) 十勝岳 ■
登山2日目は、吹上温泉登山口から雲ノ平分岐、昭和噴火口を経て十勝連峰の最高峰 十勝岳に登頂。
帰りは、同じコースを雲ノ平まで戻って望岳台を経て白金温泉へ下山。
<十勝岳>
深田久弥はその著書 「日本百名山」 に、
「主峰十勝岳を中心にして、その右にホロカメットク山、山峰山、富良野岳、
その右に美瑛岳、美瑛富士、オプタテシケ山。
眺め飽きることがなかった」
と書いている。
■行先・位置
十勝岳 (標高点 [・2077] 2077m)
北海道上川総合振興局美瑛町・上富良野町、十勝総合振興局新得町
/北緯43度25分05秒・東経142度41分11秒
■コースタイム
吹上温泉(白銀荘) 7:24(38分)→ 泥流分岐 8:02(23分)→ 雲ノ平分岐 8:25(9分)→ 十勝岳避難小屋 8:34(44分)→ 昭和噴火口 9:18(13分)→ 1830mt地点 9:31(ライトシェル・手袋着用)/9:37(23分)→ 十勝岳 10:00/10:12(30分)→ 昭和噴火口 10:42/10:45(24分)→ 十勝岳避難小屋 11:09/11:14(4分)→ 雲ノ平分岐 11:18/11:21(23分)→ 望岳台 11:44/11:49(36分)→ 白金温泉・保養センター前バス停 12:25
【往路 2時間30分 復路 1時間57分 計 4時間27分】
【往路 4時間05分 復路 3時間40分 計 7時間45分(山と高原地図)】
※コースタイムに休憩時間は含まない。
■コース水平距離 15.0km(標高差 -378m)
■天気 晴れ時々曇り
■楽しさ ★★★★★(満点!)
往路は、吹上温泉を起点に雲ノ平分岐、昭和噴火口を経て山頂へ。
復路は、望岳台を経てバス停のある白金温泉まで。
【水平距離15.025km 沿面距離15.753km/累積標高差(+)1380m (-)1758m】
上川発6時11分のJRに乗る予定で、予約していたタクシーに乗車。
しかし・・・
計画通りだと、旭川で列車を乗換えて、美瑛からもう1度タクシーなので、登山口到着が遅くなる上、料金もあまり安くならない。
結局、登山口まで直行してもらうことにした。
〔ホテル大雪から十勝岳登山口までの行程〕
<変更前>
ホテル大雪 5:30(タクシー)→ 上川 6:00/6:11(旭川行き普通)→ 旭川 7:15/7:42(帯広行き普通)→ 美瑛 8:21/8:30(タクシー)→ 望岳台十勝岳登山口 9:00
<変更後>
ホテル大雪 5:30(タクシー)→ 吹上温泉(白銀荘)登山口 6:57
着いたのは吹上温泉だったが、計画より2時間早く登山口に着いた。
コースや前泊する場合の宿(温泉)を考えると、登山口は吹上温泉が、帰りのバスの行き先(吹上温泉は上富良野駅、白金温泉は旭川駅)を考えると下山口は望岳台がいいようだ。
吹上温泉には町営吹上温泉保養センター「白銀荘」が建っている。
白銀荘は、男女合計8つの湯船と庭園風の大きな露天風呂を備えた近代的な施設で、相部屋の素泊まり宿泊施設も完備されているので登山者の利用も多いという。
バスの発車時刻を確認してバス停のベンチで朝食。
(ホテル大雪は営業小屋同様、朝食用の弁当を用意してくれる)
この時点では吹上温泉と望岳台のどちらに下山するか決めていない。
山頂付近に日が昇った十勝岳を前方に見ながら出発!
この時点では、よい天気なのだが・・・。
登山届けに記入。
テントサイトの上部から吹上温泉登山口周辺を眺める。
きれいなところだ。
キャンプ場のすぐ後ろから登山道に入る。
ササが駆り払われた登山道を望岳台コースとの合流地点へ向かう。
森を抜けると岩ゴロゴロのハイマツ帯に出た。
シラタマノキがたくさん実をつけている。
味はアカモノの方がよい。
吹上温泉の登山口方面を振り返ってみる。
渡渉点があった。
「おっ!」
前方遠くに昨日歩いた大雪山が見える!
泥流分岐で望岳台への近道と合流。
(分岐までの登山道は望岳台コースより吹上温泉コースの方が面白い)
大雪山をズームアップ。
右へ折れ5分ほど歩くと望岳台からの登山道と合流する。
道は車幅が確保されている。
(裏には字が無いので、白銀荘方面を振り返って撮影)
雲ノ平分岐で美瑛岳へのコースを分ける。
雲ノ平分岐を右に折れると少し上に避難小屋が見えてくる。
山頂付近にガスがわいてきた。
十勝岳避難小屋までオフロード車なら進入可能のようだ。
避難小屋から左に折れ、岩だらけの尾根に向かう。
岩がゴロゴロの登山道。
足場の悪い急登が続く。
ガレ場を通過したら、溝に沿ってなだらかな稜線に向かって登る。
あの上が昭和噴火口か?
たぶん、ここが昭和噴火口だと思うが、周りが見えない。
噴火口の縁に沿って南東向きに進んでいるはずだけど、よく分からない。
風が強くなった。
昨日よりずっと寒いのでヤッケを着て手袋をつけた。
向きは南に変わっている。
幾筋もの侵食された溝の間の尾根状の部分を登る。
尾根に出たら左に折れ、再び南東向きに登る。
寒いのでさっさと下りたい気分だ。
あの先が頂上か?
着いたー!
10時00分、吹上温泉から2時間36分(休憩含む)で山頂到着。
残念ながら、深田久弥が「百名山」に書いたような大展望は得られなかった。
山頂の登山者もまばら。
記念写真のシャッターを押してもらってさっさと下山開始。
グラウンド火口上部の安定した場所まで下って来た。
振り返ると、「どこを登ったんだっけ?」
と思えるような溝だらけ。
青空が広がってきた。
ガスが晴れ、十勝岳の山頂が姿を現した。
グラウンド火口を左に見ながら昭和火口(スリバチ火口)に向かう。
昭和火口(スリバチ火口)後方に聳える美瑛岳はなかなか立派な山容だ。
時間があれば、もう1泊して十勝岳から縦走してみたかった。
もう1度十勝岳を眺めておこう。
昭和火口の縁から十勝岳避難小屋に向かって一気に下る。
さて、望岳台と吹上温泉(白銀荘)のどちらに下山すべきか?
雲ノ平分岐から登山口までのコースタイムは望岳台、白銀荘ともに50分。
望岳台の場合、バス停のある白金温泉までさらに50分で1時間40分。
バスの時刻は、
<望岳台>白金温泉・保養センター前13:05 → 旭川駅14:30
<白銀荘>吹上保養センター白銀荘14:21 → 上富良野駅前14:50
問題は、上富良野から旭川行き(JR富良野線)が16時までないので、上富良野16:00 → 旭川17:03となることだ。
これは、絶対に望岳台コースを選ぶべきだ。
望岳台(中央に見える建物周辺)に向かってほぼ一直線に伸びる登山道。
その奥右手、建物が見える辺りが白金温泉か?
バスに乗るには白金温泉まで歩かないといけない。
まだ11時20分なので、コースタイムどおりに歩けば13時05分のバスにはギリギリ間に合う勘定だ。
11時44分、十勝岳山頂から1時間32分(休憩含む)で望岳台に着いた。
百名山を展望する「観光地」になっているようだ。
望岳台の駐車場から十勝岳を望む。
車で来た登山者はここがゴールだが、自分はそうはいかない。
北海道道966号十勝岳温泉美瑛線を横切って望岳台歩道へ入る。
ほぼ、登山道と同様の歩道を40分ほど歩く。
道道は歩道の左側を概ね平行して走っている。
12時25分、望岳台歩道から北海道道966号十勝岳温泉美瑛線に出た!
雲ノ平〜白金温泉のコースタイム1時間40分を1時間04分で歩いた。
道道に出たら、すぐ左に「保養センター前」のバス停もあった。
次の便は、調べた通り13:05でOK!
バスが来るまでの40分ほどは、写真の確認などをしながら過ごした。
旭川駅行きの道北バスに乗車。
14時30分、バスは終点の旭川駅に到着。
次発の特急スーパーカムイ28号は、旭川発 14:55 札幌着 16:20。
その次の特急スーパーカムイ30号は、旭川発 15:25 札幌着 16:50。
(お昼の時間を考えると、14時55分発はダメだな)
切符を買って、改札横のファミレス「サニーガーデン」へ入ってみた。
目玉メニューのスープカレーラーメン780円。
魚介系の出し汁にスパイスがたっぷり。
スープカレーとラーメンがコラボした欲張りな一品。
「うまい!」
〔下山口から宿泊先までの行程〕
白金温泉保養センター前バス停 13:05(道北バス)→ 旭川 14:30(昼食)/ 15:25(特急スーパーカムイ30号)→ 札幌 16:50/16:55 → ホテルサンルートニュー札幌 17:15
国鉄時代から全国各地で活躍するキハ40。
789系のスーパーカムイ30号
485系を新しくしたようなデザイン。
最高速度は2013年10月から10km/hダウンして120km/hとなっている。
4号車指定席車両のuシートは自由席車両より少しグレードが高い。
乗車記念にしておこうか・・・。
16時50分、列車は札幌駅に到着。
宿は札幌駅から歩いて20分ほどのホテルサンルートニュー札幌へ。
観光グループはまだ着いていない。
夕食(慰労会)にホテルからほど近い「やきとりの一平」へ入った。
ほぼ満席で味もなかなかよい♪
ラーメンの店「喜来登(きらいと)」で締めの一杯。
みそラーメン700円
■ 9月23日(火) 札幌〜小樽〜高知 ■
山旅最終日は、6月に行ったばかりの小樽観光。
朝食はカレーライス(奧)をメインに、パンや焼き魚などを盛ってみた。
〔札幌から高知までの行程〕
ホテルサンルートニュー札幌 08:00(ジャンボタクシー)→ 小樽 9:00/12:00(ジャンボタクシー)→ 新千歳空港14:00/15:30(ANA68便)→ 羽田空港17:05/18:50(ANA569便)→ 高知竜馬空港 20:30
札幌市内の名所を車窓から見た後、小樽へ。
久しぶりの石原裕次郎記念館。
あまり興味が無いので車だけ見て外で待つことにした。
中に入って西部警察の車両を見るだけなら無料。
結構好きだったR30スカイライン。
小樽観光にはかかせない小樽運河
何度も寄ったことのある北一硝子
色々工夫した新しい商品も売られている。
六花亭でお土産を買って小樽オルゴール堂前の広場へ。
生け垣のブロックに腰掛けて観光客を見物しながら暇つぶし。
聞こえてくるのは東南アジア方面の外国語ばかり。
千歳空港の待合室で昼食。
北海道の山は遠くて、今まで登る機会がなかった。
次回はいつになることか。
2日間で歩いた距離は36.6kmで累積標高差は登り3100mで下り4400m。
初めての大雪山系は充実した山旅となった。
⇒ 登山1日目へ
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
三嶺さんぽくらぶ
山行記録の日程順・山域別はこちらから。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇
にほんブログ村
- 北海道
- 06:43
- comments(0)
- -
- by ジャンダルム