- 2016.09.19 Monday
木曽駒ケ岳・空木岳 2016.8.25〜29[3]
JUGEMテーマ:山行記録
■ 8月28日(日) 木曽殿山荘〜空木岳〜駒ヶ根〜塩尻■
山旅4日目(登山3日目)は、目的の空木岳に登頂。
山頂直下の空木駒峰ヒュッテで大休止の後、池山尾根の登山道をたどって菅の代バスセンターへ下山。
入浴と昼食を済ませてから路線バスとJRを乗り継いで塩尻までの行程。
<空木岳>
深田久弥はその著書「日本百名山」に、
と書いている
■行先・位置
空木岳(二等三角点 [駒ケ岳] 2864.0m)
長野県駒ヶ根市・大桑村/北緯35度43分08秒・東経137度49分02秒
■コースタイム
木曽殿山荘 5:12(39分)→ 第1ピーク 5:51/5:55(12分)→ 第2ピーク 6:07/6:12(9分)→ 空木岳 6:21/6:40(3分)→ 駒峰ヒュッテ 6:43(大休止)/7:05(17分)→ 胸石 7:22/7:27(11分)→ 空木平分岐 7:38(26分)→ ヨナ沢の頭 8:04(夏道はピークを通らない)(12分)→ 迷尾根 8:16(38分)→ マセナギ 8:54(4分)→ 尻無 8:58/9:00(15分)→ 池山小屋分岐 9:15/9:21(19分)→ 鷹打場 9:40(15分)→ 林道終点 9:55/9:58(33分)→ 登山道入口 10:31(6分)→ 菅の台バスセンター 10:37(5分)→ こまくさの湯 10:42
■コース水平距離 12.8km
■交通機関<菅の台バスセンターから塩尻までの経路と時刻>
菅の台バスセンター 12:55(路線バス 13分)→ 駒ヶ根 13:08/13:50(JR 54分)→ 辰野 14:44/15:02(JR 21分)→ 塩尻 15:23
■楽しさ ★★★★★(満点!)
未明には屋根を叩く雨音が聞こえていた。
風の音はしないようだが、明日の天気はどうなるのか。
予報では曇りになっている。
天気はまずまずか?
北に宝剣岳と思われるトンガリ山。
その左に中岳と木曽駒ヶ岳、右には伊那前岳が見えてきた。
期間中は会員が交代で週末を中心に小屋番に入っている。
右に見える谷の真上が檜尾岳で、伊那側に檜尾避難小屋がある。
檜尾岳の左でガスのかかったピークが熊沢岳。
左端にぎりぎり見えるピークが東川岳。
檜尾岳の上に尖って見えているのが宝剣岳で、宝剣岳を挟んで左に木曽駒ヶ岳、木曽前岳、三ノ沢岳、右に伊那前岳。
(クリックで拡大 1000×600)
セリバシオガマ(芹葉塩竈)は、ゴマノハグサ科 シオガマギク属の多年草。
中部地方の中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳、御嶽山などに分布し、亜高山帯から山地の薄暗い針葉樹林の林床に生える。
ニカワホウキタケのように特徴のあるキノコは分かりやすい。
緩く下って「標高点・2282m」を巻き終わった鞍部から少しだけ登り。
やせ尾根と言えばやせ尾根かな?と思える程度の尾根道。後方にも「標高点・2282m」に登るかすかな踏み跡が確認できた。
ところで、マセナギってどういう意味だろう?
ナギは「崩壊地」を意味しているというのは想像がつくが・・・
地形図を見るとマセナギ周辺はなだらかで、大正時代に牛馬を放す牧場としていたという。
池山尾根から南に分岐する支尾根の空木岳寄りに崩壊地も確認できる。
鷹打場の十字路に出たようだ。
左は水場からのルートと合流して池山へ、そして池山小屋へ。
(標高1365m ← 空木岳・南駒ヶ岳登山道 鷹打場40分
← 池山自然遊歩道 駒ヶ根高原1.1時間)
ここまでタクシーを呼ぶ人が多いらしい。
岡山組や団体さんもタクシーを呼ぶと言っていた。
(この時は少し下った先が工事中で、林道を少し歩く必要があった)
こちらは自力で下山。
林道終点の広場からすぐ先のカーブで登山道に入る。
コナラやクヌギなどの落葉広葉樹の森を下る。
登山道に入ってから10分で林道に出た。
林道に出ると、登山道の近くに車が5台ほど駐車していた。
「タクシーのりば」の看板もある。
林道を横断して、右側の軽四箱バンが駐車する方から登山道へ入る。
ヒノキなどの人工林が多くなってきた。
数分で、もう一度林道を横断。
タマアジサイ(玉紫陽花)は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木。
本州(東北南部〜中部)の山地の沢沿いや林縁などに自生する。
「木陰のパノラマ 遊歩道」と交差したり合流したりしながら、駒ヶ根高原スキー場の横を平行してを下る。
広場(スキー場の駐車場?)に出た。
出口から振り返って。
広場の左から、スキー場横の道路を100mほど下る。
道路の突き当たりで再び登山道に入る。
ここは、入ってすぐに出口が見えるぐらい短い。
二車線の道路に出たら、「菅の台バスセンター ← 500m」の道標がある。
菅の台バスセンターまでは、道標どおりピッタリ500m。
道路の側にツリフネソウが咲いている。
10時37分、空木岳山頂から(*)3時間57分で菅の台バスセンターに下山。
池山尾根も日帰りではけっこうきつそうだ。
*駒峰ヒュッテでの大休止やすべての休憩を含む(休憩を除くと3時間19分)
バスセンターから駒ヶ岳方面へ、さらに約300m歩くと、あらかじめチェックしていた「早太郎温泉 こまくさの湯」があった。
一っ風呂浴びてお昼にしよう!
こまくさの湯の食堂でランチタイム。
駒ヶ根名物ソースかつ丼 830円と生ビール 620円を注文。
「うまい!」
入浴と食事を済ませて、12時55分のバスに乗車。
14時08分、駒ヶ根駅に着いた。
列車の発車までしばらく時間がある。
飯田線は便が少ない。
1時間20分ほど待って、15時30分発の岡谷行き普通列車に乗車。
途中の辰野駅で「中央本線支線」の電車に乗り換えて塩尻へ向かう。
乗客の少ないローカル線の旅。
塩尻駅前の「BiZ Hotel 塩尻駅前」
駅のまん前(駅は右)なので便利だけど、少し古め。
室内などには特に問題なしで山小屋よりははるかに快適。
周辺をぐるっと見て回ると高知駅にもある「庄や」や大手筋にもある「笑笑」もあったけど、せっかくなので「知春」という地元の居酒屋(そば処)へ入ってみた。
お通しで冷えたビールを1杯やって、2杯目と刺身盛り合わせ 1,400円を注文。
長野県に海はないけど旨い♪
次は串焼き♪
牛カルビ 250円、ねぎま(豚バラ)250円、鶏皮 200円を各1本。
ウインナー盛り 650円
八海山 800円と日本酒に合わせてイカ沖漬け 900円
どれも安くはないな・・・。
締めは、わさびそば 1,100円
おなか張った−!
■ 8月29日(月) 塩尻〜名古屋〜岡山〜高知■
山旅5日目は、中央本線「しなの」、東海道・山陽新幹線「のぞみ」、宇野線、瀬戸大橋線、予讃線、土讃線経由の「南風」と3つの特急列車を乗り継ぐ鉄道の旅。
塩尻駅はホテルの目の前なので歩いて2分。
東京と名古屋を結ぶ中央本線は、塩尻駅を境に東の中央東線(東京側・左方向)と西の中央西線(名古屋側・右方向)に分かれている。
そこに塩尻を起点とする長野・松本方面の篠ノ井線(手前)が接続している。
特急列車は松本方面と新宿方面を結ぶ「あずさ・スーパーあずさ(一部を除く)」と長野と名古屋を結ぶ「しなの」の下りが、塩尻駅で篠ノ井線に入る。また、上りが篠ノ井線から中央本線に入り、東西に分かれる。
昨日乗車した辰野駅経由の支線は東線の少し先で南に別れている。
5番線に7時14分発の(ワイドビュー)しなの2号が入ってきた。
名古屋行きの一番列車だ。
「しなの」は信越本線・篠ノ井線・中央本線経由で長野と名古屋間を運行する特別急行列車で制御付き自然振り子式の383系電車が使用されている。
振り子式電車は車体の傾斜により架線とパンタグラフの位置が変化する。
パンタグラフはシングルアーム式で屋根に直接搭載されているので、振子の使用は傾斜した車体のパンタグラフ位置に架線を最適化した名古屋と松本間に限られている。
383系電車は1995年から使用されているので20年近く経っている。
南風より少し新しいだけだけど、もっと新しく感じる。
6両編成での運転が基本で、長野向き先頭車は非貫通・パノラマ形のグリーン車となっている。
この日は最大編成の10両で運転されていた。
指定席は6号車11番A席。
木曽川沿いの中央西線沿線の風景は何度も見ているけど、何となく好きだ。
ちょうど空木岳の木曽側山麓を木曽川沿いを走っている。
9時17分名古屋駅に到着。
最後尾の長野向き先頭車は非貫通・パノラマ形のグリーン車。
グリーンは一度だけ使ったことがある。
9時51分発「のぞみ15号」博多行きが16番線に到着。
指定席は12号車13番C席(窓側は売り切れ)。
月曜なのに新幹線は混んでいる。
岡山駅で駅弁を買って8番ホーム向かう。
時間があるので列車を見てみよう。
6番線の「マリンライナー」は岡山〜高松間を結ぶ快速列車。
JR四国の5000系(3両編成)とJR西日本の223系5000番台(2両編成)を併結した5両編成を基本に運転されている。
茶屋町〜児島間と坂出〜高松間で最高速度130km/h運転をしている。
7番ホームに停車しているのは、児島行きの115系普通列車。
11時38分着の「やくも10号」は381系の振り子式電車。
「しなの」も以前は381系で運転されていた。
JR四国と土佐くろしお鉄道の2000系気動車は、世界初の振り子式気動車として登場した。
また、制御付振り子式としては日本初の車両だったが、製造されてからすでに20年経過しており、老朽化が目立つ。
先送りされていた新型車両への置き換えが検討されている。
ICカードの導入も検討されているようだが、「Suica」にしてもらいたい。
「ですか」のようなローカル仕様ではダメだ!
後部標識灯点灯 → 消灯 → 前部標識灯点灯
南風8号は大雨の影響でダイヤが乱れ、5分ほど遅れて岡山駅に到着。
最後尾の高知向き先頭車は、運転台付きの非貫通型でグリーン車と指定席普通車の合造車。
JRの車両は、進行方向は通常のライト(前部標識灯)、後ろ側は赤いライト(後部標識灯)を点けて走る。
後部標識灯が消えて、前部標識灯が点いた。
運転手が出てきてライトの点灯を確認してから運転席に戻った。
待っていた乗客が乗ってホームに人がいなくなった。
すでに出発時刻を過ぎているので、さっさと乗らないと・・・。
指定席は2号車1番A席。
中間車両の1番前はあまり好きでない。
弁当は岡山駅構内売店で購入した「山陽新幹線40年旅物語 せとうち日和」1,000円(税込み)
- 中央アルプス
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- by ジャンダルム