- 2012.08.05 Sunday
飯野山(讃岐富士)2012.7.22
JUGEMテーマ:山行記録
高松道を高松・岡山方面へ向かうといやでも目に入る、円錐形が美しい香川の富士山、讃岐平野にそびえる名峰、「讃岐富士」こと飯野山へ初登頂。
岩崎元郎の新日本百名山にも選定されている。
<飯野山山頂の歌碑と山名の石版>
■行先 飯野山(三等三角点 [飯野山] 421.9m)
■位置 香川県丸亀市・坂出市/北緯34度16分28秒・東経133度50分45秒
■コースタイム
飯山(はんざん)登山口 9:21(8分)→ 一王子神社 9:29(51分)→ 飯山登山道分岐 10:20/10:24(17分)→ 飯野山 10:37/11:45(2分)→ 飯山登山道分岐 11:50(20分)→ 一王子神社 12:10(5分)→ 飯山登山口 12:15
【行き 1時間16分 帰り 27分 計 1時間43分】
■コース水平距離 3.5km
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
<円錐形がかっこいい飯野山>
飯野山には、3本の主要な登山道がある。
勾配的に楽で登山者も多い飯野町登山口から野外活動センターを通るコース、飯山町側の石段を直登するコース、そして途中で飯野町登山口コースに合流する坂出登山口からの西又道。
今回は距離は短いが、きついと言われる石段直登の飯山町コースを利用。
往復の水平距離3.5km。標高差390m。
【水平距離3.475km 沿面距離3.628km/累積標高差(+)425m (-)409m】
<ローソン丸亀飯野町店前から見た飯野山>
17日に四国の梅雨明けが発表されてから5日目、今日の四国は雲に覆われて蒸し暑い。
太平洋側は雨の予報なので瀬戸内海側へ行ってみることにして、一度は登っておきたかった飯野山に登ってみた。
高松道を善通寺ICで降りてすぐに左折、国道319号を北に約360mで右折し、県道18号善通寺府中線を東北東へ約6km。
西坂元交差点を斜め左に折れると200mで飯山(はんざん)登山口に着く。
土居地区の自治会館前が登山口になっていて、駐車場が整備されている。
駐車場には案内板も設置されている。
登山道の道標に従って住宅地の間を登っていく。
登山口から100m足らずで右折し、飯野山を左に見ながら樹園地の中を歩く。
ヘクソカズラ (屁糞葛) は、アカネ科ヘクソカズラ属の蔓性の多年草で日本各地に分布し人里・田畑・山地など至る所に生える。
葉や茎の悪臭からかわいそうな名前がついた。
高知県ではヘクサンボと呼んだりするが、標準和名をヤイトバナ(灸花)とする図鑑もある。
熟した果実は、しもやけ、ひび、あかぎれなどに、乾燥した根茎は腎臓病、かっけ、下痢止めなどの改善に効用がある。
樹園地ではブドウや桃が栽培されていた。
舗装された道を北東に向かって進み、一王子神社の三叉路に出て左に折れるとすぐに、おじょも伝説についての説明版がある。
それによると、大昔、日本中を歩き回り、山を造っていた「おじょも」とよばれる大男が、讃岐に「むすびのようにけっこい三角の山を造るぞ」と、そおっと土地を落として慎重造ったのが飯野山で、できたばかりの飯野山と琴平の象頭山(大麻山)に足をかけて、小便をしたときできたのが土器川ということだ。
ブドウ畑の横のコンクリート舗装の坂道を50mほど登ると四叉路を通過。
更に100mほどでコンクリートの道が終わると本格的な登山道に入る。
セミが賑やかに鳴きしきっている。
初めて見たでかいキノコにびっくり!
イグチ科のアワタケなどの仲間だろうか?
ホウキタケは、ラッパタケ科ホウキタケ属のキノコで歯切れがよく、炊き込みご飯やバター炒め、お吸い物などに合うというが、仲間のハナホウキタケ、キホウキタケは、弱い毒性があるので注意が必要。
林の中でよく見かけるベニタケ科のシロハツは、あまり美味しくないようだ。
つづら折れの段々道を延々と登る。
蒸し暑くて汗が噴き出す。
アキノタムラソウ(秋の田村草)は、本州(山形県以西)・四国・九州に分布するシソ科アキギリ属の多年草。
夏の真っ盛りから秋にかけて道端や林縁に普通に見かける。
サルビアの仲間。
ヒメヤブラン(姫藪蘭)でユリ科ヤブラン属多年草。
日当たりのよい野原などに生え、葉よりも短い花茎の上部に淡紫色の小さな花を咲かせる。
実は直径5mmほどで紫黒色。
よく見かけるような気がするのは、子供の頃、突き鉄砲の弾として遊んだ青い果実(青玉と呼んでいた)のジャノヒゲに似ているからか。
飯山登山道分岐に出た。
丸亀市野外活動センターからの道に合流。
合流からすぐに山頂への近道(直登ルート)の分岐がある。
帰りはここに下ってくる予定で、往路はまっすぐ進む。
反時計回りのゆるやかな道を東から北へ向かってのんびり歩く。
瀬戸大橋が霞んで見える。
らせん状の道を北 → 西 → 南と向きを変え、東に向いたところで、薬師堂の建つ山頂広場に着いた。
木陰のベンチで休む登山者が数人いた。
まずは薬師堂に参拝。
広場の南にはテーブルやベンチと案内板が設置されている。
広場の北側には昭和天皇が詠んだ、
「暁に駒をとどめて見渡せば讃岐の富士に雲ぞかかれる」
の歌碑とその右側に「新日本百名山」選定を祝した石版が建立されている。
三等三角点 [飯野山] は歌碑や石版が建つ一角の左奥に埋設されている。
登山者やハイカーが憩う広場の木陰でランチタイムにしよう (^o^)
今日の一杯は、エースコック「CoCo壱番屋 監修 牛コクカレーラーメン」
ビーフの旨みを際立たせた“ココイチ”こと「カレーハウスCoCo壱番屋」とエースコックのコラボレーション商品ということで、カレーのスパイシーな香りはいつでも食欲をそそられる。
デザートには、鳥海山の帰りに買った「秋田銘菓さなづら」(ヤマブドウの果汁を固めて作られたゼリー状の和菓子)。
甘酸っぱくてワインのような味わい。
南に少し下りた所にある頂上展望台からの眺めとおじょもの足跡。
巨石群に残る足跡は、飯野山と大麻山に足をかけて小便をした大男にしては小さい。
おじょも桜の横を通って近道を下山開始。
丸亀市野外活動センターのある飯野町登山口へ回る予定だったが、暑い中、道路を歩くのも「いや。」なので元来た道を引き返すことにした。
スタスタ下ったけど登山道の木段風の石段がふくらはぎに利いた (>_<)
ヒマワリが咲き始めた果樹園の前から青空が広がってきた飯野山を見上げる。
暑かった〜。
夏は本州や瀬戸内より高知が涼しい。
体温より高い37℃なんて信じられない。
讃岐も暑い。
この日の最高気温は土佐の33℃より3℃高い36℃。
この時期は、高知県側の沢沿いに三嶺(さんれい)に登った方が涼しいようだ。
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三嶺さんぽくらぶ
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- 四国(香川県)
- 21:01
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