- 2011.09.13 Tuesday
瑞牆山(みずがきやま) 2011.8.27
深田久弥の「日本百名山」の中で「剱岳」や「槍ヶ岳」など超メジャーな山は別として、この山ほど名前が気になる山は珍しい。
機会を得て、そそり立つ岩峰群が目を引く奥秩父の名峰 「瑞牆山」 の頂に立ってみた。

<山頂から大ヤスリ岩を見下ろす>
「瑞牆」 とは神社や神々の宿る山・森・木などの周囲に巡らした垣根のことであり、
深田久弥はその著書「日本百名山」で
「瑞牆という名は私は大へん好きである。
そしてこの名はこの山にふさわしいと思う。
瘤岩と呼ばれたほど、大きな岩のゴツゴツ立っている山である。
その大岩の群れを、神の宮居の玉垣すなわち瑞牆と見立てられないことはない。」
と書いている。

■行先 瑞牆山(三等三角点 [公望] 2,230m)
■位置 山梨県北杜市/北緯35度53分36秒・東経138度35分32秒
■コースタイム
瑞牆山荘 8:39(29分) → 富士見平 9:08(休憩)/9:14(17分) → 天鳥川源頭 9:31(39分) → 大ヤスリ岩基部 10:10(19分) → 瑞牆山 10:29(昼食)/11:13(14分) → 大ヤスリ岩基部 11:27(21分) → 天鳥川源頭 11:48(14分) → 富士見平 12:02(9分) → 里宮神社 12:11(参拝)/12:15(13分) → 瑞牆山荘 12:28
【(*)行き 1時間44分 帰り 1時間11分 計 2時間55分】
* 3時間49分(食事・休憩・参拝含む)
■コース水平距離 7.1km
■天気 曇り一時雨
■楽しさ ★★★★★(満点!)

「秩父多摩甲斐国立公園」に位置する瑞牆山は、南西麓の瑞牆山荘から登るコースと北面の不動沢から登るコースがある。
今回はアクセスが容易でポピュラーな前者を利用した。
標準コースタイム 5時間45分のところを 2時間55分で往復できた。
けっして走ってはいないし写真もたくさん撮った。
【水平距離7.082km 沿面距離7.473km/累積標高差(+)908m (-)905m】
■ 8月26日(金) ■
山行形態は日帰りだが、近くの韮崎で前泊した。

所用でつくば市まで出かけることになり、できれば道中、
「ICからアクセスのよい山に登りたい」と考えていた。
25日の夜に高知を出発して26日の昼前につくば市着。
所要を済ませてつくば市を出たのは既に夕方で、常磐道三郷JCT付近と外環の渋滞を脱出すのに時間が掛かり、八王子JCTから中央道に入ったのは20時近くになっていた。
しかも大雨。
21時過ぎに双葉SAからナビで見つけた「ルートイン韮崎」に電話を入れた。

「ルートイン韮崎」に21時半頃チェックイン。
朝は早く出発したいので素泊まりにしようとか思ったけど、宿泊料は安くならないので券はもらっておいた。
とりあえず登山の準備をして近くの居酒屋を訪ねる。
ニンニク手羽の串とホルモン炒め( ← 少し名前が違うかも・・・ )を注文。
枝豆は付けてくれたので、これで生ビールを3杯飲んで切り上げた。
お勘定はリーズナブルな 2,200円でまんぞく、まんぞく。

風呂に入ってから自販機の水割りを買って喉を潤す。
早く寝ないと既に0時を回っている。
槍ヶ岳で出会ったトトロも同行。
■ 8月27日(土) ■
登山口への所要時間、コースタイムは概ねリーサーチしてきた。
天候はあまり期待できないが少しわくわくしてきた。

直ぐに出発できるように準備をして、6時45分から始まるバイキング形式の朝食を急いでいただいた。

目覚めた頃は青空も覗いていたけど、出発時点の韮崎市内の空はどんより。

韮崎IC近くのローソンでおむすびと水(ラーメンは香美市で調達済み)を購入。
中央道を一つ先の須玉ICで降りて、国道141号(清里ライン)から県道601号(益富ラジウムライン)へ入る。
みずがき湖(塩川ダム)を東へ右折、益富ラジウム温泉郷で日帰り温泉の「益富の湯」をチェック。

温泉郷を過ぎ塩川の支流、本谷川の清流沿いにを更に遡ると瑞牆山荘に着く。

瑞牆山荘前を右折して、100mほどの所に無料の広い駐車場がある。
(韮崎からの所要約1時間)

ハイドレーションにコンビニで買った水を詰め、登山靴、GPSなどの装備を確認。
山荘前まで戻って、8時39分に登山開始。
登り始めてしばらくはなだらかな道が続く。

富士見平の下まで続く林道と交差する辺りから少し勾配がきつくなる。
大きい岩のつっかえ棒?はあまり意味が無いと思う。
この先、巨岩がゴロゴロ出てくる。

小さな尾根に乗るとベンチのある標高点 [・1722] の里宮平。
天気が良ければここから瑞牆山が見えるはず。
手前の「里宮神社参道」の案内板が気になるが、「初めて山」なのでとりあえず先を急ぐと、登山口から約30分で富士見平に着いた。
もう9時を過ぎているけど登山者はあまりいない。

瑞牆山と金峰山の分岐に立つ富士見平小屋。

富士見平でルートを左に取る。
カワリハツは、中央がくぼんだ(ハツの仲間の特徴)まんじゅう型で湿ったときはぬめりが出る。
食べられないことはないらしい。

小川山・瑞牆山分岐から天鳥川源頭に向かって少し下る。
この天鳥川や不動沢などが集まり鎌瀬川となり、みずがき湖(塩川ダム)で他の支流も合流して塩川となる。

沢を渡ると休憩に良い広場が有り、桃太郎岩がどっしりと鎮座する。
木のつっかえ棒をするのがこの辺の慣わしのようだ。
岩の右奥に階段があるのでそちらに進む。

ロープのある岩場も点在するけど、ロープが必要なほどではない。
少し登ると階段が見えてくる。

トトロも喜ぶ森の中。

とにかく岩だらけでボルダーが喜びそうな岩も多い。
なぜか、やはりつっかえ棒。

シャクナゲのトンネルを潜ると更にロープの岩が待っている。

岩を捩り、穴を抜けると・・・。

そこは大ヤスリ岩の基部だった。
ここまで来ると山頂は近いはず。

大ヤスリ岩と山頂らしき岩の間を登って行く。
不明瞭な岩だらけのルートが続き、下山に苦労している人を見かける。
尾根に出て「弘法岩黒森分岐」にたどり着くと山頂はもうすぐ。

道標に従い東に回りこむとお助けロープ、続いて小さなハシゴがある。

ハシゴを登るとシャクナゲの間から山頂が見えてきた。

10時29分、瑞牆山荘から 1時間50分で瑞牆山山頂(2230m)に到着。

三等三角点「公望」2230mの現況状態は槍ヶ岳と同様「亡失」とある。
三角点を持って帰る人もいないと思う(たぶん体重より重い)ので、その辺にころがっているのかもしれない。
立派な方位版も設置されている。

北鎌用に調達したオスプレーのホーネット46リットルは 700gと超軽量。
先週の槍ヶ岳から涸沢岳までの縦走で初使用。
テント泊には少し容量が少ない。

着いた時は真っ白で何も見えなかったが、少しずつガスが晴れてきて・・・。

大ヤスリ岩も見えてきた!

山頂の南は切れ落ちていて高度感がある。
恐る恐る腹ばいになって覗き込む人、写真を撮る人。
自分も高い所は苦手だけど、岩の上をうろうろしながら撮影。

数人のグループが休んでいる岩の奥が「鋸岩」。

11時前だけど、少し早いランチタイムをとる。
今日の一杯、日清のカレーヌードルは、うたい文句も必要ない定番中の定番!

11時13分、昼食を済ませて再びガスが沸いてきた山頂を後に下山開始。
近頃、「山ガール」ブームでファッションを楽しむ人も多くなった(山おばさんも)。
中央の女性はパープルのスカート、ザック、ハットで統一している。
Good!

ヨメナらしきノギクと初めて見たイカリソウのような淡い黄色の花。
ハナイカリ(花碇)は、リンドウ科ハナイカリ属の一年草または越年草で北海道・本州・四国・九州に分布する。
花期は8〜9月。

お昼近くなって登山者が増えてきた。
桃太郎岩を登ってくる人と岩の下の広場で休む人が数人。

ホウキタケとキホウキタケ。
キノコ狩りの対象として古くから親しまれるホウキタケは、食感も風味も良いので色々な料理に向くが、キホウキタケは毒があるので食べられない。

山頂から50分足らずで富士見平まで帰ってきた (走ってはいない)。
富士見平付近にはマルハダケブキが群生している。
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)はキク科タカラコウ属の多年草で本州(中部以北)・四国に分布。
オタカラコウなどの仲間で花期は 7〜8月。

富士見平でくつろぐ登山者たち。
12時を回ったのでここでランチにしたようだが、結構のんびりしている。
この人たちは多分、大雨にあうと思う。

登るときに無かったテントも一張り。
富士見平は瑞牆山と金峰山の分岐になっているので、泊まって両方楽しむつもりなのだろう。
富士見平から標高点 [・1722] の里宮平まではほんの数分、里宮神社はこの尾根周辺のはずだ。

ベンチのある尾根の先にはルートが無いようなので、案内板のところまでは下らずに下山路から右に回り込むと、尾根先端の大きな岩の下に里宮神社が鎮座していた。

説明には、「往古金峯瑞牆朝日の山々を主体として参籠する村々の安全と豊饒を願い当時の村人たちが我国最古の山岳信仰の源とする大和国大峯金峰山依り山神の魂を奉迎して祭りしが里宮様の起源である」とある。
昭和45年に再建されている。
参拝し無事登山のお礼を言って登山口へ向かう。
この時はまだ木漏れ日も差していた。

ミズナラなどの広葉樹林を抜け、12時28分に瑞牆山荘前の登山口に下山。
瑞牆山荘に立ち寄ってみると、カフェ&レストランもあって、ロビーにはお土産や登山の記念品なども置いていた。

百名山だけのことはあって登山シーズンは登山口まで定期バスが走っている。
駐車場に戻ったとたんに土砂降りの雨が来て、慌てて車に飛び込んだ。
出られなくなったので車の中で登山靴を抜いた。
里宮様のおかげか、ぎりぎりセーフ。
突然の大雨にみんな慌ててカッパを出していることだろう。

目をつけておいた「益富の湯」で汗を流してさっぱり。
(いい湯だ)

15時05分、須玉ICから再び中央道へ。
瑞牆山の方は相変わらず雲に覆われている。しばらく先の八ヶ岳も雲の中。
ここからの走行距離は約 740kmだが今日中に帰り着けるかどうか・・・?

須玉ICから約8時間、頑張って走って0時前になんとか高知まで帰り着くことができた。
山には疲れないが運転に疲れた〜。
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機会を得て、そそり立つ岩峰群が目を引く奥秩父の名峰 「瑞牆山」 の頂に立ってみた。

<山頂から大ヤスリ岩を見下ろす>
「瑞牆」 とは神社や神々の宿る山・森・木などの周囲に巡らした垣根のことであり、
深田久弥はその著書「日本百名山」で
「瑞牆という名は私は大へん好きである。
そしてこの名はこの山にふさわしいと思う。
瘤岩と呼ばれたほど、大きな岩のゴツゴツ立っている山である。
その大岩の群れを、神の宮居の玉垣すなわち瑞牆と見立てられないことはない。」
と書いている。

■行先 瑞牆山(三等三角点 [公望] 2,230m)
■位置 山梨県北杜市/北緯35度53分36秒・東経138度35分32秒
■コースタイム
瑞牆山荘 8:39(29分) → 富士見平 9:08(休憩)/9:14(17分) → 天鳥川源頭 9:31(39分) → 大ヤスリ岩基部 10:10(19分) → 瑞牆山 10:29(昼食)/11:13(14分) → 大ヤスリ岩基部 11:27(21分) → 天鳥川源頭 11:48(14分) → 富士見平 12:02(9分) → 里宮神社 12:11(参拝)/12:15(13分) → 瑞牆山荘 12:28
【(*)行き 1時間44分 帰り 1時間11分 計 2時間55分】
* 3時間49分(食事・休憩・参拝含む)
■コース水平距離 7.1km
■天気 曇り一時雨
■楽しさ ★★★★★(満点!)


「秩父多摩甲斐国立公園」に位置する瑞牆山は、南西麓の瑞牆山荘から登るコースと北面の不動沢から登るコースがある。
今回はアクセスが容易でポピュラーな前者を利用した。
標準コースタイム 5時間45分のところを 2時間55分で往復できた。
けっして走ってはいないし写真もたくさん撮った。
【水平距離7.082km 沿面距離7.473km/累積標高差(+)908m (-)905m】
■ 8月26日(金) ■
山行形態は日帰りだが、近くの韮崎で前泊した。

所用でつくば市まで出かけることになり、できれば道中、
「ICからアクセスのよい山に登りたい」と考えていた。
25日の夜に高知を出発して26日の昼前につくば市着。
所要を済ませてつくば市を出たのは既に夕方で、常磐道三郷JCT付近と外環の渋滞を脱出すのに時間が掛かり、八王子JCTから中央道に入ったのは20時近くになっていた。
しかも大雨。
21時過ぎに双葉SAからナビで見つけた「ルートイン韮崎」に電話を入れた。


「ルートイン韮崎」に21時半頃チェックイン。
朝は早く出発したいので素泊まりにしようとか思ったけど、宿泊料は安くならないので券はもらっておいた。
とりあえず登山の準備をして近くの居酒屋を訪ねる。
ニンニク手羽の串とホルモン炒め( ← 少し名前が違うかも・・・ )を注文。
枝豆は付けてくれたので、これで生ビールを3杯飲んで切り上げた。
お勘定はリーズナブルな 2,200円でまんぞく、まんぞく。

風呂に入ってから自販機の水割りを買って喉を潤す。
早く寝ないと既に0時を回っている。
槍ヶ岳で出会ったトトロも同行。
■ 8月27日(土) ■
登山口への所要時間、コースタイムは概ねリーサーチしてきた。
天候はあまり期待できないが少しわくわくしてきた。

直ぐに出発できるように準備をして、6時45分から始まるバイキング形式の朝食を急いでいただいた。


目覚めた頃は青空も覗いていたけど、出発時点の韮崎市内の空はどんより。


韮崎IC近くのローソンでおむすびと水(ラーメンは香美市で調達済み)を購入。
中央道を一つ先の須玉ICで降りて、国道141号(清里ライン)から県道601号(益富ラジウムライン)へ入る。
みずがき湖(塩川ダム)を東へ右折、益富ラジウム温泉郷で日帰り温泉の「益富の湯」をチェック。

温泉郷を過ぎ塩川の支流、本谷川の清流沿いにを更に遡ると瑞牆山荘に着く。


瑞牆山荘前を右折して、100mほどの所に無料の広い駐車場がある。
(韮崎からの所要約1時間)


ハイドレーションにコンビニで買った水を詰め、登山靴、GPSなどの装備を確認。
山荘前まで戻って、8時39分に登山開始。
登り始めてしばらくはなだらかな道が続く。

富士見平の下まで続く林道と交差する辺りから少し勾配がきつくなる。
大きい岩のつっかえ棒?はあまり意味が無いと思う。
この先、巨岩がゴロゴロ出てくる。


小さな尾根に乗るとベンチのある標高点 [・1722] の里宮平。
天気が良ければここから瑞牆山が見えるはず。
手前の「里宮神社参道」の案内板が気になるが、「初めて山」なのでとりあえず先を急ぐと、登山口から約30分で富士見平に着いた。
もう9時を過ぎているけど登山者はあまりいない。

瑞牆山と金峰山の分岐に立つ富士見平小屋。


富士見平でルートを左に取る。
カワリハツは、中央がくぼんだ(ハツの仲間の特徴)まんじゅう型で湿ったときはぬめりが出る。
食べられないことはないらしい。


小川山・瑞牆山分岐から天鳥川源頭に向かって少し下る。
この天鳥川や不動沢などが集まり鎌瀬川となり、みずがき湖(塩川ダム)で他の支流も合流して塩川となる。

沢を渡ると休憩に良い広場が有り、桃太郎岩がどっしりと鎮座する。
木のつっかえ棒をするのがこの辺の慣わしのようだ。
岩の右奥に階段があるのでそちらに進む。


ロープのある岩場も点在するけど、ロープが必要なほどではない。
少し登ると階段が見えてくる。


トトロも喜ぶ森の中。

とにかく岩だらけでボルダーが喜びそうな岩も多い。
なぜか、やはりつっかえ棒。


シャクナゲのトンネルを潜ると更にロープの岩が待っている。


岩を捩り、穴を抜けると・・・。

そこは大ヤスリ岩の基部だった。
ここまで来ると山頂は近いはず。


大ヤスリ岩と山頂らしき岩の間を登って行く。
不明瞭な岩だらけのルートが続き、下山に苦労している人を見かける。
尾根に出て「弘法岩黒森分岐」にたどり着くと山頂はもうすぐ。


道標に従い東に回りこむとお助けロープ、続いて小さなハシゴがある。

ハシゴを登るとシャクナゲの間から山頂が見えてきた。

10時29分、瑞牆山荘から 1時間50分で瑞牆山山頂(2230m)に到着。


三等三角点「公望」2230mの現況状態は槍ヶ岳と同様「亡失」とある。
三角点を持って帰る人もいないと思う(たぶん体重より重い)ので、その辺にころがっているのかもしれない。
立派な方位版も設置されている。

北鎌用に調達したオスプレーのホーネット46リットルは 700gと超軽量。
先週の槍ヶ岳から涸沢岳までの縦走で初使用。
テント泊には少し容量が少ない。

着いた時は真っ白で何も見えなかったが、少しずつガスが晴れてきて・・・。

大ヤスリ岩も見えてきた!


山頂の南は切れ落ちていて高度感がある。
恐る恐る腹ばいになって覗き込む人、写真を撮る人。
自分も高い所は苦手だけど、岩の上をうろうろしながら撮影。


数人のグループが休んでいる岩の奥が「鋸岩」。

11時前だけど、少し早いランチタイムをとる。
今日の一杯、日清のカレーヌードルは、うたい文句も必要ない定番中の定番!

11時13分、昼食を済ませて再びガスが沸いてきた山頂を後に下山開始。
近頃、「山ガール」ブームでファッションを楽しむ人も多くなった(山おばさんも)。
中央の女性はパープルのスカート、ザック、ハットで統一している。
Good!


ヨメナらしきノギクと初めて見たイカリソウのような淡い黄色の花。
ハナイカリ(花碇)は、リンドウ科ハナイカリ属の一年草または越年草で北海道・本州・四国・九州に分布する。
花期は8〜9月。

お昼近くなって登山者が増えてきた。
桃太郎岩を登ってくる人と岩の下の広場で休む人が数人。


ホウキタケとキホウキタケ。
キノコ狩りの対象として古くから親しまれるホウキタケは、食感も風味も良いので色々な料理に向くが、キホウキタケは毒があるので食べられない。


山頂から50分足らずで富士見平まで帰ってきた (走ってはいない)。
富士見平付近にはマルハダケブキが群生している。
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)はキク科タカラコウ属の多年草で本州(中部以北)・四国に分布。
オタカラコウなどの仲間で花期は 7〜8月。

富士見平でくつろぐ登山者たち。
12時を回ったのでここでランチにしたようだが、結構のんびりしている。
この人たちは多分、大雨にあうと思う。


登るときに無かったテントも一張り。
富士見平は瑞牆山と金峰山の分岐になっているので、泊まって両方楽しむつもりなのだろう。
富士見平から標高点 [・1722] の里宮平まではほんの数分、里宮神社はこの尾根周辺のはずだ。

ベンチのある尾根の先にはルートが無いようなので、案内板のところまでは下らずに下山路から右に回り込むと、尾根先端の大きな岩の下に里宮神社が鎮座していた。


説明には、「往古金峯瑞牆朝日の山々を主体として参籠する村々の安全と豊饒を願い当時の村人たちが我国最古の山岳信仰の源とする大和国大峯金峰山依り山神の魂を奉迎して祭りしが里宮様の起源である」とある。
昭和45年に再建されている。
参拝し無事登山のお礼を言って登山口へ向かう。
この時はまだ木漏れ日も差していた。


ミズナラなどの広葉樹林を抜け、12時28分に瑞牆山荘前の登山口に下山。
瑞牆山荘に立ち寄ってみると、カフェ&レストランもあって、ロビーにはお土産や登山の記念品なども置いていた。


百名山だけのことはあって登山シーズンは登山口まで定期バスが走っている。
駐車場に戻ったとたんに土砂降りの雨が来て、慌てて車に飛び込んだ。
出られなくなったので車の中で登山靴を抜いた。
里宮様のおかげか、ぎりぎりセーフ。
突然の大雨にみんな慌ててカッパを出していることだろう。

目をつけておいた「益富の湯」で汗を流してさっぱり。
(いい湯だ)


15時05分、須玉ICから再び中央道へ。
瑞牆山の方は相変わらず雲に覆われている。しばらく先の八ヶ岳も雲の中。
ここからの走行距離は約 740kmだが今日中に帰り着けるかどうか・・・?


須玉ICから約8時間、頑張って走って0時前になんとか高知まで帰り着くことができた。
山には疲れないが運転に疲れた〜。
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