- 2017.07.08 Saturday
伊予富士〜瓶ヶ森縦走 2017.7.2
JUGEMテーマ:山行記録
梅雨の晴れ間を狙って石鎚山脈主稜線を桑瀬峠から瓶ヶ森まで歩いてみた。
尾根沿いに走るUFOライン(町道瓶ヶ森線)を眼下に伊予富士や東黒森などいくつかのピークを越えて瓶ヶ森に至る登山道はよく整備されていて、高知愛媛県境からの展望を存分に楽しむことができる。
<瓶ヶ森>
■行先・位置
伊予富士(三等三角点 [伊予富士] 1756.2m)
高知県いの町・愛媛県西条市/北緯33度47分17秒・東経133度14分53秒
東黒森(標高点 1735m)
高知県いの町・愛媛県西条市/北緯33度46分58秒 東経133度14分13秒
自念子ノ頭(三等三角点 [黒森] 1701.8m)
高知県いの町・愛媛県西条市/北緯33度46分50秒 東経133度13分19秒
西黒森(標高点 [・1763] 1763m)
高知県いの町・愛媛県西条市/北緯33度47分40秒 東経133度12分21秒
瓶ヶ森(三等三角点 [伊予富士] 1896.5m)
高知県いの町・愛媛県西条市/北緯33度47分41秒 東経133度11分36秒
■コースタイム
寒風山登山口 6:19(33分)→ 桑瀬峠 6:52/6:57(52分)→ 伊予富士 7:49/7:56(19分)→ 東黒森 8:15/8:16(10分)→ UFOライン(町道瓶ヶ森線)合流 8:26(4分)→ 登山道合流 8:30(10分)→ 自念子ノ頭 8:40/8:41(23分)→ 鞍部(神鳴池)9:04(25分)→ 西黒森分岐 9:29(6分)→ 西黒森 9:35/9:40(4分)→ 西黒森分岐 9:44(15分)→ 鞍部(吉野川源流の碑)9:59(29分)→ 瓶ヶ森 10:28/10:50(17分)→ 鞍部(吉野川源流の碑)11:07(20分)→ 西黒森分岐 11:27(17分)→ 鞍部(神鳴池)11:44(34分)→ 自念子ノ頭 12:18(10分)→ UFOライン(町道瓶ヶ森線)合流 12:28(チャリダー立ち話)/12:29(3分)→ 登山道合流 12:32/12:34(19分)→ 東黒森 12:53/12:56(29分)→ 伊予富士 13:25/13:29(46分)→ 桑瀬峠 14:15(大休止)/14:51(24分)→ 寒風山登山口 15:15
【行き 3時間50分 帰り 3時間39分 計 7時間29分】
■コース水平距離 21.6km
■天気 曇り時々晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
スタートとゴールは旧国道194号の寒風山隋道南口の寒風山登山口。
往路は伊予富士、東黒森、自念子ノ頭、西黒森、瓶ヶ森の順に、復路は西黒森のピークだけパス。
【水平距離 21.625km 沿面距離 22.397km】
【累積標高 (+) 2198m (-) -2185m】
往復20kmを超えるロングコースは歩き応えがある。
6時19分に寒風山登山口を出立。
すでに出発した人、これから登る人で20〜30人?
昼前には駐車場がほとんど埋まるはず。
6時52分に桑瀬峠(1451m)に到着。
登山者はここで一休みしてそれぞれの目指す山へ向かう。
桑瀬峠は土佐と伊予の国境を越える峠道で真下を寒風山隋道が通っている。
(新しい寒風山トンネルは200mほど寒風山寄り)
西黒森の山頂付近に傘雲ができている。
目的地は瓶ヶ森なので伊予富士方面へ。
傘雲が崩れてきた。
西黒森の北東尾根にスポットライトが当たっている。
川来須(寒風山トンネル西条側出口近くの集落)からのルートは近いうちに登ってみたい。
涼しい時期、秋がいいかな・・・
アサギマダラの好物ヒヨドリが咲き始めた。
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)はキク科ヒヨドリバナ属の多年草で北海道・本州(東北・関東・中部)・四国に分布。
草丈はひざ〜背丈で葉が4枚(3-5枚)輪生する。
四国では見かけないが、花の色は薄紫や薄い赤紫色のものもある。
ヤマブキショウマ(山吹升麻)はバラ科ヤマブキショウマ属の多年草。
日本各地の山地の林縁、草地、岩場などに分布。
南東に分岐する鷹ノ巣尾根の基部を越えると視界が一気に開けて伊予富士の姿が目に飛び込んでくる。
どこからみたら富士に見えるのかな?
正面に見える窪地状の鞍部(1600m)から山頂までの間が少しの急登。
コブの多い伊予富士北尾根も面白そう。
こちらも寒風山トンネル北側出口からのアプローチとなるようだ。
1600mの鞍部から山頂までの標高差は150m。
7時49分、桑瀬峠から52分で伊予富士に到着。
西黒森と瓶ヶ森の山頂付近は雲に覆われていた。
三角点の標高は1756.2m。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR35033514901
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:羅45
●基準点名:伊予富士
●標高:1756.2m
伊予富士の北尾根と燧灘。
よい眺め♪
東に連なる四国山地の山並みの彼方に三嶺周辺の稜線を確認。
石立山も見える。
南南西には日本屈指の石灰石鉱山として知られる鳥形山。
少し東に鶴松森(1100.1m)と20基の巨大風車が並ぶ「風の里公園」。
伊予富士から360度の展望をしばらく楽しんでから再スタート。
瓶ヶ森、石鎚山へと連なる石鎚山脈主稜線と稜線の下を平行して走るUFOライン(いの町道瓶ヶ森線)。
伊予富士の次に目指すのは東黒森。
右奧に自念子ノ頭。
8時15分、寒風山登山口から1時間56分(休憩含む)で東黒森到着。
東黒森山頂に三角点はなく、標高点のみの1735m。
稜線と道路がほぼ並行している。
道路はもう少し下でもいいような気もするけどね・・・
登山路は道路に飲み込まれて一体化。
500mほどアスファルトを歩く。
簡単登山の美ヶ原みたい。
再び縦走路に入って自念子ノ頭へ。
8時40分、登山口から2時間21分(休憩含む)で自念子ノ頭着。
三角点は道標が立つササの中。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR35033513701
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:羅40
●基準点名:黒森
●標高:1701.8m
子持権現が見えた。
気持ちよいササ原の道♪
瓶ヶ森と西黒森は相変わらず雲の中。
ガスが晴れて、西黒森のとんがり山が姿を現した。
神鳴池(かんならし)の凹地がある鞍部で道路と接続。
西黒森への登り。
青空が広がっていい感じになってきた!
縦走路は急峻な西黒森山頂は通らずにトラバース。
山頂へは分岐を右へ一登り。
西黒森のピークへは這い上がる感じの急登。
標高差は50mほど。
9時35分、登山口から3時間16分(休憩含む)で西黒森に到着。
灌木に囲まれた西黒森山頂の視界はよくない。
西黒森山頂付近から瓶ヶ森を望む。
今回の最後のピークだ。
トラバースに戻って再び西へ。
左に男山、右に女山(瓶ヶ森山頂)。
吉野川源流碑がある鞍部でUFOラインと接続する。
鞍部からの急登は九十九折りで勾配を緩和してくれている。
振り返ると西黒森の北東尾根が見えた。
ヤブコギと岩登りは覚悟しないといけないようだ・・・
ヒメウツギ(姫空木)は、ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木。
本州(関東以西)・四国・九州に分布する。
普通のウツギより繊細で可愛らしい。
近づくにつれガスが晴れて山が迎えてくれる。
夏山!という感じ♪
ヤブウツギと石鎚山。
道標で男山からのルートと合流。
間もなく山頂。
10時28分、寒風山登山口から4時間09分(休憩含む)で瓶ヶ森到着。
けっこう長かった。
三角点は祠を囲む石積みの横に立つ道標の前。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR25033515501
●等級種別:二等三角点
●冠字選点番号:古14
●基準点名:亀ヶ森
●標高:1896.5m
三角点は「瓶ヶ森」じゃなくて「亀ヶ森」なんだ (^o^)
たなびく雲の下に燧灘と東予港。
しまなみの島々も見える。
眼下に広がる氷見二千石原。
西南西には石鎚山。
今日はパンのみ。
脱水気味で食欲はイマイチ(>_<)
山頂には食事を楽しむカップルと大きな虫取り網を持った人が1人。
10時50分に滞在時間22分で下山?開始。
西黒森の緑が鮮やかなシコクシラベ。
黒い球果(マツボックリ)が目立つ。
葉っぱに触るときもちよい。
元来た道を自念子ノ頭へ向かう。
ただし、西黒森山頂だけはパス!
吉野川源流碑〜神鳴池〜自念子ノ頭の先までは道路を歩いた方が早そうな気がする。
12時18分、瓶ヶ森から1時間28分で自念子ノ頭着。
石鎚山のお山開きに合わせて西条から漕ぎ上げてきたという女性チャリダー。
うちのCOLNAGOは家の中で盆栽状態。
自転車で走ってみたいUFOライン。
次は東黒森。
12時53分、瓶ヶ森から2時間03分で東黒森到着。
最後のピーク、伊予富士へ。
呼吸が荒くなってきた。
13時25分、山ガールや山おばさんたちで賑わう伊予富士まで戻ってきた。
ここまで帰れば後は大体下るだけなのだが・・・
熱中症気味でちょっとまずい。
もう動けないので大休止。
発汗に給水が追いついていない。
貧血もあるので緑茶オンリーではダメだ。
夏場の飲物を考えなくては・・・
15時15分、桑瀬峠から24分、スタートから8時間56分(休憩・昼食時間等含む)で登山口に無事ゴール!
桑瀬峠で36分寝ていた勘定だ。
寒風茶屋が開いているのを初めて見たような気がする。
何か食べたいような気もするが・・・
今日は止めておこう(>_<)
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三嶺さんぽくらぶ
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- by ジャンダルム