- 2017.02.26 Sunday
二ッ岳 2017.2.19
JUGEMテーマ:山行記録
冬に登りたい山の一つ、二ッ岳は四国有数の岩峰。
鳳凰山脈(赤石山系)の中央付近に位置する急峻な岩尾根に玄界灘から入ってくる季節風がぶつかり雪を降らす。
<鯛ノ頭>
■行先・位置
二ッ岳(三等三角点 [二ツ岳] 1647.3m)
愛媛県四国中央市・新居浜市/北緯33度53分17秒・東経133度25分22秒
■コースタイム
別子(肉淵)登山口 7:44(1時間05分)→ 峨蔵越 8:49/8:51(46分)→ 鯛ノ頭 9:37/9:50(1時間00分)→ 二ツ岳 10:50(昼食)/11:56(5分)→ 西のピーク 12:01/12:08(5分)→ 二ツ岳 12:13(30分)→ 鯛ノ頭 12:43/12:44(30分)→ 峨蔵越 13:14(40分)→ 別子(肉淵)登山口 13:54
【(西のピークまで)行き 2時間56分 帰り 1時間45分 計 4時間41分】
■コース水平距離 7.4km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
別子登山口(約900m)から峨蔵越(1266m)を経て岩峰が連なる急峻な尾根道を往復する。
峨蔵越までの登山道は、かつて瀬戸内と嶺南地域を結んでいた往還。
【水平距離7.402km、沿面距離7.886km、累積標高差(+)989m (-)978m】
松山自動車道・三島川之江ICから国道11号、国道319号、県道6号高知伊予三島線を通って別子山方面へ。
肉渕から県道131号別子山土居線へ入り約4km、10分ほどで登山口に着く。
県道の終点が登山口で駐車スペースは3〜4台(手前の待避所にも駐車可能)。
登山口の標高は900m程度。
山と高原地図では「131別子山土居線」「肉淵林道登山口」。
新・分県登山ガイドでは「市道峨蔵線」「別子登山口」。
路線名は、たぶん「愛媛県道131号別子山土居線」が正しい。
登山口名は「肉淵登山口」または「別子登山口」のどちらでもいい。
アカマツが点在する二次林を登っていくこと数分で二ッ岳から南東の大木谷に下る支尾根に出る。
支尾根に乗って小箱越へのルートを右に見送り峨蔵越に向かう。
灌木のトンネル。
この時期の登山道は凍っているので滑らないよう慎重に歩く。
霧氷がすごい。
モノトーンの世界。
峨蔵越の鞍部が近づいてきた。
8時49分、登山口から1時間05分で峨蔵越(がぞうごえ)の峠に着いた。
登山口から峨蔵越までは2.5km、標高差370m。
峨蔵越は、新居浜市別子山と四国中央市土居町を結ぶ峠道と鳳凰山脈の縦走路とが交差する四叉路になっている。
左は二ッ岳、エビラ山、東赤石山へ。
右はハネヅル山、赤星山へのルート。
少し登ると、北東方向にはうっすらと雪化粧した赤星山。
赤星山のアップ。
少しずつガスがきれていく。
シャクナゲのトンネル。
何か不思議な空間。
二ッ岳の山頂付近はまだガスっている。
淡いコバルトブルーの燧灘が美しい。
「山頂まで1.0km」地点。
「ここから先は特に危険」四国中央警察署。
何が危険なんじゃろ?
ガスガス。
ムヒョームヒョー。
左上の赤星山との稜線分岐には三角点があるようだ。
ハネズル山(1299m、三角点は1282.0m)よりガスがかかる小箱越手前の無名ピーク(1340m)が高いんだ。
ハネズル山は見えていないということか?
小さな岩峰を1つ越えてきた。
燧灘と四国中央市の街並みを望む。
霧氷の白さが際立つ。
もう一度、東の稜線。
1340mピークの後ろにやっと、なだらかなハネズル山の山頂が見えてきた。
尾根の北側を巻くポイント。
ガスが晴れてきた?
おおっー!
青空と白い霧氷のコントラストがいいねー(*^_^*)
南東側(左)の小ピークと北西側(右)の二ッ岳との鞍部に月が見える。
9時37分、鯛のお頭(鯛ノ頭)に到着。
峨蔵越から写真を撮りながらのんびり46分。
登山口から休憩込みで2時間弱。
燧灘に浮かぶ船舶やしまなみ海道の島々が見える。
道標では鯛ノ頭から「山頂まで0.5km」。
雪がちょっと深いね。
快調、快調。
樹氷の下を潜りながら進む。
木に触れると樹氷が頭や首に落ちてくる。
北側を巻くポイント。
テープがあるので迷うことはない。
いつもつい写真を撮ってしまう岩に着いた。
波紋の入った刃物のような姿がしぶい。
小さな迫を這い上がると山頂は近い。
10時50分、登山口から3時間6分(休憩含む)で二ッ岳の山頂到着。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR35033636301
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:加28
●基準点名:二ツ岳
●標高:1647.3m
山頂から10mほど南に出ると、開けたテラスがある。
西に開けていて食事をするのに適している。
エビラ山(1677m)、東赤石山(1706.0m)へと続く岩の稜線。
ちち山や瓶ヶ森が白い。
寒風山や伊予富士、筒上山などもくっきり見えている。
左端に手箱山(1806.4m)と手箱越を挟んで筒上山(1859.6m)
手前は左右に離れて伊予富士(1756.2m)と寒風山(1763m)。
伊予富士と寒風山の真ん中奧に岩黒山(1745.9m)。
右端はちち山別れ付近。
日清「カップヌードル クリーミートマトヌードル」
「トマトの酸味とクリーム感が絶妙なコクのある味わいが特徴」
ということでこれは割と好きな味かも。
エネルギー:361kcal、食塩相当量:4.3g
山で温かいぜんざいはうれしい。
少し気になる二ッ岳のもう一方のピーク(右)。
距離は100mほど。
歩いて5分。
山頂は木々に囲まれている。
三角点のピークと同様に1640mラインの等高線が閉じている。
閉じていても面積が小さいので三角点より少し低い1645mぐらいのはず?
しかし、GPSデータが少し高くなった???
山頂を南に抜けて別子山を見下ろす。
西にエビラ山、奧に東赤石山と八巻山。
さっきまでいたテラスもよく見える。
瀬戸内海(燧灘)の展望。
おっと、三嶺が見える!
今日は空気がよく澄んでいる。
山頂が少し低く見えるが・・・
気のせいか?
GPSでは少しだけ低い?山頂。
12時13分、山頂に戻って下山開始。
何度見てもきれいな青い海。
霧氷がすっかり消えてしまった。
その左、佐々連尾山(1404.2m)の上に次郎笈、その左に剣山。
大森山の右、中川峠の上に天狗塚と地蔵ノ頭。
13時54分、山頂から1時間41分(休憩含む)で下山。
奧に止めたスクーターの人はバードウォッチングをしているらしく、双眼鏡を持ってゆっくり峨蔵越に向かって行った。
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