JUGEMテーマ:山行記録
石鎚山脈主稜線にあって手軽に冬山を体験できるエリアとして人気が高い寒風山と伊予富士はコースもよく整備され、高知と愛媛の県境を二分するピークからの展望も申し分ない。
この日の気象予測モデルは中四国の広範囲で快晴を示していた。
<寒風山>
■行先・位置
寒風山(標高点 [・1763] 1763m)
高知県いの町・愛媛県西条市/北緯33度48分42秒 東経133度15分42秒
伊予富士(三等三角点 [伊予富士] 1756.2m)
高知県いの町・愛媛県西条市/北緯33度47分17秒・東経133度14分53秒
■コースタイム
寒風山登山口 7:15(33分)→ 桑瀬峠 7:48/7:55(51分)→ 寒風山 8:46/9:03(26分)→ 桑瀬峠 9:29/9:33(37分)→ 1600m鞍部 10:10(アイゼン装着)/10:16(18分)→ 伊予富士 10:34/10:44(10分)→ 1600m鞍部 10:54(29分)→ 桑瀬峠 11:23/11:25(20分)→ 寒風山登山口 11:45
【寒風山登山口〜寒風山 1時間24分/寒風山〜伊予富士 1時間21分/
伊予富士〜寒風山登山口 59分/計 3時間44分】
■コース水平距離 9.9km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
スタートとゴールは旧国道194号の寒風山隋道南口(高知県いの町本川 標高1120m)の寒風山登山口。
桑瀬峠からは主稜線の縦走路を寒風山、伊予富士の順にピストン。
【水平距離 9.866km 沿面距離 10.367km】
【累積標高 (+) 1228m (-) -1228m】
単独での水平距離(往復)は寒風山が5.5km、伊予富士が7.0km。
単独での累積標高(往復)は寒風山が740m、伊予富士が860km。
距離、累積標高ともに寒風山の方が楽なことを示している。
物足らない場合は笹ヶ峰まで足を伸ばすのもよいし、2つセットもあり。
いつもより2〜3時間早い日の出前に登山口に到着。
着順は白いワゴンに次いで2番目。
夕方から仕事が入っているので早く来てみたのだが・・・
早起きは三文の徳(得)。
何かいいこともあるだろう。
これも得の1つかな。
7時14分、日の出。
天気予報では四国地方と中国地方ともに晴れ。
これで空気が澄んでいたら大山が「見えるはず」なのだ。
それがまたよく踏み固められていて滑りやすい。
取り付きの急登が終わると歩きやすい九十九折になる。
滑ってこけても泥は付かないし痛くもないのでアイゼンなしでもOK。
「桑瀬峠まで25分」のポイント。
稜線の手前、1420mの等高線に沿って登山道が北向きに折れたら進行方向に寒風山が見えてくる。
7時48分に登山口から33分で桑瀬峠(1451m)に到着。
桑瀬峠は土佐と伊予の国境を越える峠道の最高地点(寒風山〜伊予富士の最低鞍部)で真下を旧寒風山隋道が通っている。
登山者はここで一服してから、それぞれが目指すピークへと向かう。
高知県側(南)の様子。
オレンジ色の太平洋と山間に漂う朝靄(あさもや)がいい感じだったので思わずシャッターを押す。
桑瀬峠の南西には伊予富士。
山頂の北西にはコブ4つ(左から1740m+α×2、1720m+α×2)。
寒風山(1763m)の山頂は右上のなだらかな部分で、100mほど南西に1750mちょっとのコブがあり左端の尖って見える岩峰から南西に下る支尾根は崖になっている。
木曜日も晴天だったので樹木に積もった雪は落ちてしまったようだ。
冬場は曇っていることが多い愛媛県側(北)の様子。
雲海に浮かぶ山並みは方向からすると大島かな・・・
瀬戸内海の島もこれだけくっきり見えることは少ないような気がする。
期待できそう。
かつては「さむかぜやま」と呼ばれた寒風山の名物、樹氷はまったくない。
今日は「ぬくかぜやま」、温風山(おんぷうざん)だな。
丸いブロックパターンの足跡が転々とついている。
冬の朝、霧や靄が発生すると好天となることが多いと言われる。
それは谷間や盆地で発生する霧や靄が放射冷却現象によって引き起こされ、高気圧が強くなっているときに発生しやすいから。
雪の深さは40〜50cm。
登山者が多いのでラッセルの必要はない。
寒風山から南西に下る岩尾根のてっぺんに人が見える(写真左上)!
三脚を据えて写真を撮っているようだ。
白いワゴンの人達だろう。
2人がいる岩の東側をトラバース。
寒風山のコースタイムは「山と高原地図」によると登山口から2時間10分、桑瀬峠から1時間20分となっている。
写真を撮っている2人のトレースは山頂手前の分岐を左に折れて岩尾根に。
こちらは真っ直ぐ山頂へ。
2人はまだ山頂へ行っていないらしい。
8時46分、登山口から1時間31分(休憩含む)で山頂到着。
山頂へは一番乗り。
寒い風は吹いてないので上着はいらない。
ぐるっと360度見渡してみよう。
南南西に伊予富士(1756.2m)。
西南西に西黒森(1861m)と瓶ヶ森(1896.5m)。
東の主稜線上に冠山(1732m)と平家平(1692.7m)。
北北東に笹ヶ峰(1859.6m)とちち山(1855m)。
思っていたとおり大山が見えた。
寒風山からだと真北から少し東寄りの黒森山の上に見える。
遠くの山が確認しやすいように少しアンダーにして撮影。
少しアップで。
もう少しアップで。
間もなく9時・・・
16時から仕事なので早く来たものの、もう1つはやれそうな感じ。
笹ヶ峰まで足を伸ばすか、伊予富士か・・・
寒風山登山口から笹ヶ峰の往復は10.6km。
寒風山+伊予富士もほぼ同じ。
入浴と昼食に1時間半程度を使って15時30分までに帰るとすると昼頃までに下山すれば大丈夫。
伊予富士にしよう!
山から見る太平洋はいつでもなぜかオレンジ色。
そろそろ早い人が登って来る時間になった。
2人は尾根の上でまだ写真を撮っている。
平家平後方の青い稜線は剣山地とその南に連なる山並み。
白髪山や石立山は分かりやすい。
桑瀬峠に戻ったのは9時29分。
伊予富士まで2時間程度で往復すれば十分余裕あり。
伊予富士へも何人かは行っている様子。
鷹ノ巣山へと下る支尾根の基部を越えると凛々しい伊予富士の姿が目に飛び込んでくる。
トラバース(町道瓶ヶ森線・東黒森へ)を左に分けて主稜線を西へ。
左下に見える窪地状の広場(1600m+)から山頂までは見たままの急登。
広場(1600m+)でアイゼンを着けることにした。
ブラックダイアモンドのアルミは軽くていい。
山頂直下は転げ落ちそうな急登なのでクランポンを着けた方が楽。
潅木のトンネルを抜けてからの残り60〜70mがきつい。
傾斜は40度近くありそうな感じ。
10時34分、桑瀬峠から1時間05分(休憩等含む)で伊予富士に到着。
一時期、三角点のみになっていた山頂に道標が復活。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR35033514901
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:羅45
●基準点名:伊予富士
●標高:1756.2m
大きく蛇行しながら瓶ヶ森、石鎚山、二ノ森へと続く石鎚山脈主稜線。
急峻で雪が付きにくい石鎚山より後方の二ノ森の方が白い。
昔の歌のタイトルじゃないけど「青い山脈」。
三嶺や牛ノ背、天狗塚などが白い。
綱附森も白い。
東黒森の南尾根と土佐湾。
中央のピークは鎌薮(1538.3m)。
暖かいので山頂でランチタイムでもよかったかな?
「ヒルメシはお風呂に入ってから」と思ってカレーメシもサーモボトルも車に置いてきた。
1600mの広場は登頂前に一服するのにちょうどいい場所。
風が強く急峻な岩尾根に守られた寒風山の尾根には雪が少ない。
なだらかなササ原が広がる笹ヶ峰とちち山の稜線は白い。
お手軽寒風山はゆっくり目でも大丈夫。
峠から少し下り始めた所で顔見知りの方と遭遇!
山道具などの話をしながら一緒に下山させていただいた。
11時45分、スタートから4時間30分(休憩・アイゼン装着・山頂滞在時間含む)で登山口にゴール!
お疲れ様でした。
旧国道はタイヤショベルで除雪してくれていたので車高の低い車でもOK。
樹氷はなかったけどクリアな青空と大展望を堪能して大満足。
登山の後は温泉で汗を流して、と・・・とりあえず「ノンアルだ!」
「木の香温泉」で入浴!
と思って寄ってみると改装中で休みだった 。
休館のお知らせ 2017年1月10日(火)〜2月9日(木)予定 温泉棟、道の駅・レストラン棟共に改装工事の為、全館休館とさせていた だきます。 株式会社スタジオ・クール 木の香温泉
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とのこと・・・
33号に出るまでにあと2つ残っているので大丈夫。
〔木の香温泉〕
木の香温泉 〒781-2615 高知県吾川郡いの町桑瀬225-16
TEL:088-869-2300 / FAX:088-869-2608
山から順に2つ目の「吾北むささび温泉」に寄ってみた。
雰囲気は木の香よりローカルっぽくて温泉施設は小さいけど、鉄分を含んだ茶色っぽいお湯は気持ちいい。
〔吾北むささび温泉〕
〒781-2136 高知県吾川郡いの町小川東津賀才53-1
tel.088-867-3105/fax.088-850-5353
営業時間:10:00〜22:00
入浴料金:大人600円/子ども300円
休日:毎週木曜日
泉質:含鉄ナトリウム塩化物泉
予定通り「ラーメンの自由軒・伊野出来地店」に寄ってみることにした。
「ピリカラみそ」の半ちゃんを注文。
適度なピリ辛度と塩辛くないスープがいい感じの定番メニュー。
ラーメンの自由軒・出来地店
所在地:高知県吾川郡いの町柳瀬上分上島
営業時間:11:00〜21:00
休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
電話:088-897-0262
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