- 2014.05.13 Tuesday
三嶺 2014.4.26
JUGEMテーマ:山行記録
すっかり暖かくなって春の山野草が咲く三嶺。
帰りは、久しぶりに韮生越からケヤキザコ経由でさおりが原に下ってみた。
<西熊山から三嶺>
■行先・位置
西熊山 (三等三角点[西熊山] 1816.0m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分06秒・東経133度57分50秒
三嶺 (二等三角点[三嶺] 1893.6m)
高知県香美市・徳島県三好市、北緯33度50分22秒・東経133度59分16秒
■コースタイム
光石登山口 7:41(22分)→ 堂床分岐 8:03(21分)→ 八丁ヒュッテ 8:24/8:26(22分)→ 渡渉点 8:48(26分)→ カツラの大木 9:14/9:20(31分)→ お亀岩避難小屋 9:51/10:08(22分)→ 西熊山 10:30/10:32(12分)→ 大タオ 10:44(38分)→ 三嶺 11:22/11:25(9分)→ 三嶺の池 11:34/11:39(1分)→ 三嶺ヒュッテ 11:40/12:17(9分)→ 三嶺 12:26/12:28(29分)→ カヤハゲ 12:57/13:02(6分)→ 韮生越 13:08(47分)→ 分岐 13:55/13:59(24分)→ ケヤキザコ 14:23(26分)→ さおりが原 14:49/14:54(25分)→ 堂床分岐 15:19(16分)→ 光石登山口 15:35
【三嶺まで 行き 3時間14分 帰り 2時間53分 計 6時間07分】
■コース水平距離 18.2km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
行きは、光石を起点にカンカケ谷コースで稜線に出て三嶺へ。
帰りは、韮生越コースを下る途中で西熊林道終点手前の分岐からケヤキザコをトラバース、さおりが原から堂床へ下り光石へ戻る、ちょっとマニアックな時計回りの周回コース。
【水平距離18.199km 沿面距離18.800km】
【累積標高差(+)1777m (-)1742m】
夏場にもっともよく利用するカンカケ谷コースで西熊山の稜線を三嶺へ。
標準的なコースタイムは4時間45分(「MAPPLE 山と高原地図」休憩含まない)。
ユキモチソウ(雪餅草)は、サトイモ科テンナンショウ属の多年草で本州と四国に分布、白い餅のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴でテンナンショウの仲間ではもっとも人気が高い。
四国ではよく見かけるが、環境省絶滅危惧II類(VU)に指定されている。
キランソウ(金瘡小草)は、シソ科キランソウ属の多年草で道端などで良く見かける。別名をジゴクノカマノフタという。
ツルカノコソウ(蔓鹿子草)は、オミナエシ科カノコソウ属の多年草。
三嶺周辺で見かけることは少ない。
どこにでも咲いているタチツボスミレほでではないが、時々見かけるエイザンスミレ(叡山菫)。
種類が多く見分けるのが大変なスミレの仲間。
どこにでも咲いていてよく見かけるのはタチツボスミレ(立坪菫)。
あまり見かけることがないナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)は、太平洋側に分布するという。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)は、ケシ科キケマン属の多年草。
三嶺では堂床周辺など沢沿いの半日陰で見かける。 ヤマエンゴサクとの違いは苞葉の形でヤマエンゴサクの苞葉が櫛の歯状に切れ込むのに対してジロボウは切れ込まない。
セントウソウ(仙洞草)の小さな花も、たくさん咲くと少し目立つ。
ミツバテンナンショウ(三つ葉天南星)は、茎葉2つにそれぞれ3枚の小葉。
八丁ヒュッテの周りに桜が咲いていた。
シロバナネコノメ(白花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草でネコノメソウの仲間ではもっとも目立ち、少し毛深い。 カンカケ谷沿いで見かけることが多い。
サイコクサバノオ(西国鯖の尾)はキンポウゲ科シロカネソウ属の多年草。
シロバナネコノメとほぼ同じ環境で時々見かけるが、数は多くない。
カンカケ谷を上流へ遡る(フスベヨリ谷合流点から約600m地点)。
カンカケ谷に咲いていたのは、ジロボウエンゴサクではなくヤマエンゴサク。
9時51分、光石から2時間10分(休憩含む)でおかめ岩避難小屋到着。
小屋の前で一休みしたら西熊山の稜線を三嶺へ向かう。
11時22分、おかめ岩避難小屋から1時間14分(休憩含む)で三嶺山頂。
すっかり氷が融けた三嶺の池と三嶺ヒュッテ。
山頂から池までは10分足らず。
氷が解けて日が浅いため、水が澄んで底が見える。
カメラが顔認識する三嶺ヒュッテと池、山頂。
今日は予報より雲が多い。
今日の一杯は、日清「至福の一杯 雲呑麺」
「もっちり雲呑にオイスターソースの旨みが効いた雲呑麺です。」
ということで、まあまあやね。
エネルギー:274kcal、食塩相当量:3.8g
12時57分、三嶺から30分でカヤハゲへ。 先行の登山者はどこへ行くのかな。
白髪山方面へ向かう先行者を見送り、最近、歩いてなかった韮生越コースへ。
シカの食害が最もひどいエリアを下る。
シカも食べないシコクブシ(トリカブトの仲間)が繁茂している。
シコクブシの間から顔を出すユリワサビ。
萼裂片が開く前のシロバナネコノメ。
脳みそのようでグロテスクな、シャグマアミガサタケは春のキノコ。
食べられないこともないようだが、毒抜きに時間がかかるらしい。
無理して食べる必要はないだろう。
獣道より不明瞭な踏み跡を下り・・・。
荒れた谷を渡る。
マニアックなケヤキザココースを通ってさおりが原へ下ってみよう。
谷の上の急な斜面を北に向かい、崩れた長笹谷の本流を渡渉。
支流に入ると西に90度折れて、踏み跡程度の道を進む。
あまり見ることのない白花のフデリンドウ。
「小さいねー!」
ケヤキザコの広い斜面を東から西へトラバース。
「南に下った方が早いとは思うけどー。」
やがて、三嶺(カヤハゲ経由またはフスベヨリ谷経由)とさおりが原・堂床の分岐に出るので、さおりが原へ下る。
さおりが原に繁茂しているのも、シカが食べないバイケイソウ。
かわいらしい色白のエイザンスミレが一輪。
さおりが原の小川を渡って堂床へ向かう。
コンロンソウ(アブラナ科 タネツケバナ属)の仲間も種類が多い。
葉の形状などからタカチホガラシ(高千穂芥子)のようだ。
右は少し湿り気のある場所でよく見かけるミヤマハコベ(深山繁縷)。
15時35分、三嶺から3時間07分(休憩含む)で光石登山口に下山。 今日の歩行距離は約18kmでまずまず満足。 ビールが旨い!
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