- 2014.01.25 Saturday
雲取山 2014.1.10〜13[1]
2014年「山始め」をどこにしようかと、あれこれ考えている中で、
(東京近郊だったら用事の 「ついで」 に登山も・・・。)
そうだ!「関東の山に登ってやろう。」と思い立ち、 展望が良くて手軽に雪山を楽しめそうな 「雲取山」 に出かけてみた。
小屋泊にすれば、いつもの装備にアイゼンと着替えの追加程度で準備OK!
<雲取山から富士山を望む>
深田久弥はその著書「日本百名山」に 「煤煙とコンクリートの壁とネオンサインのみが いたずらにふえて行く東京都に、 原生林に覆われた雲取山のあることは誇っていいだろう。」 と書いている。
■行先・位置
雲取山(一等三角点 [雲取山] 2017.09m)
東京都西多摩郡奥多摩町、埼玉県秩父市、山梨県北都留郡丹波山村
(北緯35度51分20秒・東経138度56分38秒)
■コース水平距離 25.4km
1日目は鴨沢バス停から、「登り尾根」という名称の尾根を登り、主稜線に出たらヨモギノ頭、小雲取山などの小ピークを越えて雲取山へ(雲取山荘泊)。
2日目は雲取山荘を早朝に発ち、山頂で御来光を拝んだあと鴨沢バス停へ下山する、往復(一部ルート変更し七ッ石小屋を経由)で約25kmの行程。
【水平距離 25.417km 沿面距離 25.965km】
【累積標高差 (+)2033m (-)1984m】
■ 1月10日(金) ■
山旅初日は、特急しまんと8号・南風28号と寝台特急サンライズ瀬戸を乗り継いでアクセスの起点となる東京駅へ向かう。
___________________________________
土佐山田 19:46〔しまんと8号〕→ 坂出 21:27/21:45〔サンライズ瀬戸〕
→(東京)
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年末年始は、なかなか山行の日程が取れずにウズウズしていた。
急に思いついた行き当たりばったりの山旅なので、出発当日に切符を購入、 土佐山田駅を17時46分発の特急〔しまんと8号〕へ乗った。
指定席に腰を落ち着けたら、ビールを飲みながら登山行程を確認。
東京、山梨の週末の予報は「晴れ」、登山日和が期待できそうだ。
高松行きの〔しまんと8号〕と岡山行きの〔南風28号〕が連結されているので、 貫通型先頭車両のヘッドマークが通路で光っている。
「しまんと」と「南風」は宇多津駅で分割され、それぞれ岡山と高松へ向かう。
坂出駅2番ホームに285系寝台特急〔サンライズ瀬戸〕が入線してきた。
児島や岡山でも乗車可能だが、坂出で乗継ぐと四国内特急料金が乗継割引で半額(高知から指定席の場合2,090 → 1,040円)になる。
かつて、客車寝台のブルートレインとして宇野駅〜東京駅で運行されていた寝台特急「瀬戸」は瀬戸大橋開通後、高松駅〜東京駅で運行され、その後、285系電車に置き換えられた。
サンライズ瀬戸は7両編成で、座席の種類は、個室 A寝台の「シングルデラックス」、個室B寝台の「サンライズツイン」「シングルツイン」「シングル」「ソロ」、寝台料金の必要がなくリーズナブルな普通車指定席の「ノビノビ座席」となっている。
個室で一番安い「ソロ」を利用することが多いが、今回は「売り切れ」だったので1,000円高い「シングル」を利用した。
7両編成の「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」が岡山駅で連結され、 14両編成となって東京駅へと向かう。
そうだ!「東京駅に着く前に「Suica」のチャージをしておこう!」
ところが、PCで管理しているパスワードが分からない (;・д・)
サイト上で変更を試みたものの、秘密の質問の 「質問」 も分からない (≧∇≦)
■ 1月11日(土) ■
山旅2日目(登山1日目)は東京から奥多摩までJR中央線・青梅線を利用し、更に登山口の鴨沢(山梨県北都留郡丹波山村)まで西東京バスを乗り継ぐ。
鴨沢バス停を起点にヨモギノ頭、小雲取山などの小ピークを経て雲取山へ登り、登頂後は秩父側に少し下った雲取山荘に投宿する。
<雲取山>
■行先・位置
雲取山 (一等三角点 [雲取山] 2017.09m)
東京都西多摩郡奥多摩町、埼玉県秩父市、山梨県北都留郡丹波山村
(北緯35度51分20秒・東経138度56分38秒)
■コースタイム
鴨沢バス停 10:21(23分)→ 登山道入口 10:44(59分)→ 堂所 11:43(7分)→ スパッツ・アイゼン装着 11:50/12:00(24分)→ 七ッ石小屋分岐 12:24(25分)→ 七ッ石小屋分岐 12:49(13分)→ ブナ坂(ブナダワ)13:02/13:05(30分)→ 奥多摩小屋 13:35/13:36(9分)→ ヨモギノ頭 13:45(28分)→ 小雲取山 14:13(21分)→ 雲取山避難小屋 13:34/14:36(3分)→ 雲取山 14:39/14:54(14分)→ 雲取山荘 15:08
【4時間16分/標準コースタイム 5時間40分(夏山晴天時/山と高原地図)】
※コースタイム/標準コースタイムともに休憩時間は含まない
■コース水平距離 12.6km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
鴨沢バス停横から登り始め、集落内を通って「登り尾根」を北に向かう。
七ッ石尾根と諸左衛門尾根上部の巻いてブナ坂で稜線に出たらヨモギノ頭、小雲取山、雲取山を経て雲取山荘まで12.6(12.9)kmの行程。
【水平距離 12.572km 沿面距離 12.854km】
【累積標高差(+)1685m (-)343m】
<東京駅に着いたサンライズ瀬戸>
結局、サポートセンターのお世話になってデフォルトのままだった「パスワード」と質問が分からなくなった 「秘密の質問」を変更。
東京駅到着前に「Suica」のチャージを済ませることができた (^^;)
東京駅に着いたら中央線の2番ホームへ直行! といきたいところだが、切符(※1)で一旦改札を出る必要があるだろう。 最寄の改札を出たらすぐにUターン、「モバイルSuica」で入り直して2番ホームを7時26分発の 〔中央線快速〕 高尾行きへ乗車した。 (※1 乗車券の行き先は「東京都区内」なので、その範囲内で下車可能)
_________________________________
〔サンライズ瀬戸〕→ 東京 07:08/07:26〔中央線快速(高尾行き)〕→ 新宿 07:41/07:44〔ホリデー快速おくたま1号(奥多摩行き)〕→ 奥多摩 09:14 運賃は1,210円。
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某「乗換案内」では「三鷹で乗換」となっていたが、新宿駅12番ホーム停車すると隣の11番に新宿始発の「奥多摩行き」が停車しているではないか!
とっさに網棚のザックを下ろして11番ホームの電車へ移動!
しばらくすると車窓から左前方に富士山が見えてきた。
新宿から奥多摩直行の〔ホリデー快速おくたま1号〕にはザックを持った登山者が大勢乗ってきたが、意外と軽装の人が多い。
「みんな、雲取山・・・・・・なの??」
山間の青梅線に入って終点の奥多摩駅まで、あと10数分というところで「軽装の人が多い」ことの理由が分かった。
大半の登山者が御嶽駅で降りて電車はガラガラになったのだ。
一瞬、「えっ、降りないといけないのー?」と思ったほどだ。
ホームにあった御岳山(929m)の案内板を見て納得。
御岳山には「御岳登山鉄道」というケーブルカーもあるらしい。
9時14分、電車が奥多摩駅に着いた。
奥多摩方面は電車の便もバスの便も少ないので乗り遅れないようにしないと、後の行動予定が大幅に狂ってしまう。
特にバスは1便逃すと、次の便まで1時間は待たないといけないので、朝食は東京駅に着く前にサンライズの中で済ませておいた方がよい。
奥多摩駅南口の西東京バス2番乗場へ(迷うほど広くはない)。
小さなバスなので乗り切れないと増便するらしく、並ぶように促していた。
_________________________________
奥多摩 9:30〔西東京バス〕→ 鴨沢 10:04
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どうやら1台に乗れたようで、ほぼ満員の乗客を乗せたバスは奥多摩駅を定刻に発車、国道411号(青梅街道)を山梨県丹波山へと向かう。
全員が雲取山かと思ったら他にも山があるようで、途中で数人が下車した。
後で話を聞くと、鴨沢の2つ手前の留浦(とずら)で下車した1人は鴨沢のトイレは込むので「用足し」に降りたということだ。
奥多摩駅から鴨沢までの運賃は610円(Suicaで支払い)。
GPSが測位できたらジャケットを脱ぎ(暑がりなので最初からジップシャツ1枚)、10時21分、バス停横の階段から登山開始
(最後から2番目の出発)。
「登り尾根」先端に位置する鴨沢集落を東から西に巻きながら、コンクリート舗装の道を歩く。
「みんないなくなっちゃった!速いねー!」
「追いついた、追いついた。」
集落を抜けたらヘアピンから左の小道へ入る。
人工林を抜けると「小袖乗越」に出ると小袖林道と合流する。
林道のヘアピン右手に広場があり、20〜30台駐車できるようだ。
小袖乗越から林道を100mほど進むと登山道入口がある。
人工林に入って少し歩くと雑木林に。
小袖山(1054.0m)の東山麓、小袖集落上部の民家や畑の跡も見られる緩やかな斜面を登る。
バスの人は(たぶん)全員を追い抜いて団体につかまってしまった。
堂所(ドウドコロ)付近から上の登山道は、よく踏み固められた日陰の雪が凍って歩きにくいことこの上ない。
着けたくはないけど、すべって尻餅をついたのを機にアイゼン装着。
分岐を右にとれば、七ッ石小屋を経て少し先(ブナ坂寄り)の分岐へ、あるいは七ッ石小屋から七ッ石山を経てブナ坂へ出ることができる。
その辺は研究する時間がなかったので、躊躇せずにトラバースへ。
気持ちよい森と青空。
日当たりのよい斜面は、雪がほとんど融けているのでアイゼンを外したくなる。
諸左右衛門尾根を回り込んで七ッ石小屋への分岐を過ぎると、ブナ坂は近い。
地形や方向は確認しておいたので、概ねイメージどおりに歩いた。
13時02分、鴨沢から2時間41分(休憩含む)でブナ坂(ブナダワ)の分岐。
稜線に出ると、落葉松の木立の間から富士山がよく見えるようになってきた。
展望がよくなったのでコンデジから一眼に変更。
西に見えるいい感じの稜線は、地形図からすると、左から奥秩父主脈縦走路の前飛龍(1954m)、飛龍山( 2077m)、三ッ石(1967m)ということか?
五十人平(五十人デーロ)にはテントが2張り。 この付近にヘリポートがあるはず。
再びテントが見えてきた。
13時35分、鴨沢から3時間14分で奥多摩小屋(無人小屋)に着いた。
テントも数張りあってちょっと賑わっていた。
ヨモギノ頭へ向かう山ガールの背中が「山が大好き」と語っている?
分岐を右にとると、ヨモギノ頭をトラバースして小雲取山との鞍部へ出る。
13時45分、鴨沢から3時間24分(休憩含む)でヨモギノ頭(1813m)を通過。
小雲取山の鞍部でトラバースを合わせると、すぐ先に再び分岐がある。
右のコースをとると、小雲取山から日原へ下る富田新道に合流する。
小雲取山に向かってひと登り。
前を行く歩荷は、雲取山荘スタッフのおじさん。
背負っているのは今日の食材?
14時13分、鴨沢から3時間52分(休憩含む)で小雲取山(1937m)へ。
小雲取山の道標は、日原へ至る富田新道との分岐を示している。
小雲取山の小ピークから緩いアップダウンを繰り返す。
雲取山荘・三峰方面への巻き道の分岐。 歩荷(ボッカ)の人は当然右のコースをとるだろう。
雪が少し深くなったトレースを辿る。
避難小屋と山頂部分(右奥)が見えてきた。
雲取山山頂と登って来た石尾根、奥秩父主脈縦走路の分岐を示す道標。
お亀岩避難小屋より少し小さい雲取山避難小屋。
避難小屋の横から登って来たルートを振り返ってみた。
避難小屋を過ぎると山頂はもう目の前。
14時39分、鴨沢から4時間18分(休憩含む)で山頂到着! 先行の登山者は2人。
三角点は雪に埋まっている。
<基準点の概要>
基準点コード:TR15338672501
等級種別:一等三角点
冠字選点番号:なし
基準点名:雲取山
誰もいないとセルフタイマーで撮ることになるが、登山者がいてくれて助かった。
電車とバスで2半ほどかかるだけあって東京都内方面の街が遠い!
秩父側の雲取山荘(標高1830m)まで約700m、標高差で200m近く下る。
帰りは巻き道を使うことも可能だが、山頂でご来光を迎え朝日の当たった富士山を見るなら登り返さないといけない。
山頂から10数分で山荘の横に出た。
15時08分、4時間47分(休憩含む)で〔雲鳥山荘〕に到着。
スタッフが雪掻きをしている玄関の前には「かまくら」があった。
寒いのでアイゼンを外したらさったと中へ。
宿泊料金は1泊2食付きで7,500円也と高くはないけどね・・・。
部屋に落ち着いたら、とりあえず缶ビールとおつまみを空腹を紛らわした。
お待ちかねの夕食は食堂で6時から。
メニューは小さな既製品?のハンバーグにポテトサラダと卵焼き、豆腐、山菜、味噌汁で、ご飯だけはおかわり自由。
昼を食べてないのでお腹ペコペコ、「おかわり下さーい。」
部屋の中は吐く息も白くペットボトルが凍るほどの寒さ。 コタツを囲んで放射状に布団を敷いて足はこたつの中へ突っ込んだ。 和気藹々とした雰囲気の中、消灯の9時まで山の話題が途切れなかった。
▶ 登山2日目へ
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三嶺さんぽくらぶ
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(東京近郊だったら用事の 「ついで」 に登山も・・・。)
そうだ!「関東の山に登ってやろう。」と思い立ち、 展望が良くて手軽に雪山を楽しめそうな 「雲取山」 に出かけてみた。
小屋泊にすれば、いつもの装備にアイゼンと着替えの追加程度で準備OK!
<雲取山から富士山を望む>
深田久弥はその著書「日本百名山」に 「煤煙とコンクリートの壁とネオンサインのみが いたずらにふえて行く東京都に、 原生林に覆われた雲取山のあることは誇っていいだろう。」 と書いている。
■行先・位置
雲取山(一等三角点 [雲取山] 2017.09m)
東京都西多摩郡奥多摩町、埼玉県秩父市、山梨県北都留郡丹波山村
(北緯35度51分20秒・東経138度56分38秒)
■コース水平距離 25.4km
1日目は鴨沢バス停から、「登り尾根」という名称の尾根を登り、主稜線に出たらヨモギノ頭、小雲取山などの小ピークを越えて雲取山へ(雲取山荘泊)。
2日目は雲取山荘を早朝に発ち、山頂で御来光を拝んだあと鴨沢バス停へ下山する、往復(一部ルート変更し七ッ石小屋を経由)で約25kmの行程。
【水平距離 25.417km 沿面距離 25.965km】
【累積標高差 (+)2033m (-)1984m】
■ 1月10日(金) ■
山旅初日は、特急しまんと8号・南風28号と寝台特急サンライズ瀬戸を乗り継いでアクセスの起点となる東京駅へ向かう。
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土佐山田 19:46〔しまんと8号〕→ 坂出 21:27/21:45〔サンライズ瀬戸〕
→(東京)
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年末年始は、なかなか山行の日程が取れずにウズウズしていた。
急に思いついた行き当たりばったりの山旅なので、出発当日に切符を購入、 土佐山田駅を17時46分発の特急〔しまんと8号〕へ乗った。
指定席に腰を落ち着けたら、ビールを飲みながら登山行程を確認。
東京、山梨の週末の予報は「晴れ」、登山日和が期待できそうだ。
高松行きの〔しまんと8号〕と岡山行きの〔南風28号〕が連結されているので、 貫通型先頭車両のヘッドマークが通路で光っている。
「しまんと」と「南風」は宇多津駅で分割され、それぞれ岡山と高松へ向かう。
坂出駅2番ホームに285系寝台特急〔サンライズ瀬戸〕が入線してきた。
児島や岡山でも乗車可能だが、坂出で乗継ぐと四国内特急料金が乗継割引で半額(高知から指定席の場合2,090 → 1,040円)になる。
かつて、客車寝台のブルートレインとして宇野駅〜東京駅で運行されていた寝台特急「瀬戸」は瀬戸大橋開通後、高松駅〜東京駅で運行され、その後、285系電車に置き換えられた。
サンライズ瀬戸は7両編成で、座席の種類は、個室 A寝台の「シングルデラックス」、個室B寝台の「サンライズツイン」「シングルツイン」「シングル」「ソロ」、寝台料金の必要がなくリーズナブルな普通車指定席の「ノビノビ座席」となっている。
個室で一番安い「ソロ」を利用することが多いが、今回は「売り切れ」だったので1,000円高い「シングル」を利用した。
7両編成の「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」が岡山駅で連結され、 14両編成となって東京駅へと向かう。
そうだ!「東京駅に着く前に「Suica」のチャージをしておこう!」
ところが、PCで管理しているパスワードが分からない (;・д・)
サイト上で変更を試みたものの、秘密の質問の 「質問」 も分からない (≧∇≦)
■ 1月11日(土) ■
山旅2日目(登山1日目)は東京から奥多摩までJR中央線・青梅線を利用し、更に登山口の鴨沢(山梨県北都留郡丹波山村)まで西東京バスを乗り継ぐ。
鴨沢バス停を起点にヨモギノ頭、小雲取山などの小ピークを経て雲取山へ登り、登頂後は秩父側に少し下った雲取山荘に投宿する。
<雲取山>
■行先・位置
雲取山 (一等三角点 [雲取山] 2017.09m)
東京都西多摩郡奥多摩町、埼玉県秩父市、山梨県北都留郡丹波山村
(北緯35度51分20秒・東経138度56分38秒)
■コースタイム
鴨沢バス停 10:21(23分)→ 登山道入口 10:44(59分)→ 堂所 11:43(7分)→ スパッツ・アイゼン装着 11:50/12:00(24分)→ 七ッ石小屋分岐 12:24(25分)→ 七ッ石小屋分岐 12:49(13分)→ ブナ坂(ブナダワ)13:02/13:05(30分)→ 奥多摩小屋 13:35/13:36(9分)→ ヨモギノ頭 13:45(28分)→ 小雲取山 14:13(21分)→ 雲取山避難小屋 13:34/14:36(3分)→ 雲取山 14:39/14:54(14分)→ 雲取山荘 15:08
【4時間16分/標準コースタイム 5時間40分(夏山晴天時/山と高原地図)】
※コースタイム/標準コースタイムともに休憩時間は含まない
■コース水平距離 12.6km
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
鴨沢バス停横から登り始め、集落内を通って「登り尾根」を北に向かう。
七ッ石尾根と諸左衛門尾根上部の巻いてブナ坂で稜線に出たらヨモギノ頭、小雲取山、雲取山を経て雲取山荘まで12.6(12.9)kmの行程。
【水平距離 12.572km 沿面距離 12.854km】
【累積標高差(+)1685m (-)343m】
<東京駅に着いたサンライズ瀬戸>
結局、サポートセンターのお世話になってデフォルトのままだった「パスワード」と質問が分からなくなった 「秘密の質問」を変更。
東京駅到着前に「Suica」のチャージを済ませることができた (^^;)
東京駅に着いたら中央線の2番ホームへ直行! といきたいところだが、切符(※1)で一旦改札を出る必要があるだろう。 最寄の改札を出たらすぐにUターン、「モバイルSuica」で入り直して2番ホームを7時26分発の 〔中央線快速〕 高尾行きへ乗車した。 (※1 乗車券の行き先は「東京都区内」なので、その範囲内で下車可能)
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〔サンライズ瀬戸〕→ 東京 07:08/07:26〔中央線快速(高尾行き)〕→ 新宿 07:41/07:44〔ホリデー快速おくたま1号(奥多摩行き)〕→ 奥多摩 09:14 運賃は1,210円。
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某「乗換案内」では「三鷹で乗換」となっていたが、新宿駅12番ホーム停車すると隣の11番に新宿始発の「奥多摩行き」が停車しているではないか!
とっさに網棚のザックを下ろして11番ホームの電車へ移動!
しばらくすると車窓から左前方に富士山が見えてきた。
新宿から奥多摩直行の〔ホリデー快速おくたま1号〕にはザックを持った登山者が大勢乗ってきたが、意外と軽装の人が多い。
「みんな、雲取山・・・・・・なの??」
山間の青梅線に入って終点の奥多摩駅まで、あと10数分というところで「軽装の人が多い」ことの理由が分かった。
大半の登山者が御嶽駅で降りて電車はガラガラになったのだ。
一瞬、「えっ、降りないといけないのー?」と思ったほどだ。
ホームにあった御岳山(929m)の案内板を見て納得。
御岳山には「御岳登山鉄道」というケーブルカーもあるらしい。
9時14分、電車が奥多摩駅に着いた。
奥多摩方面は電車の便もバスの便も少ないので乗り遅れないようにしないと、後の行動予定が大幅に狂ってしまう。
特にバスは1便逃すと、次の便まで1時間は待たないといけないので、朝食は東京駅に着く前にサンライズの中で済ませておいた方がよい。
奥多摩駅南口の西東京バス2番乗場へ(迷うほど広くはない)。
小さなバスなので乗り切れないと増便するらしく、並ぶように促していた。
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奥多摩 9:30〔西東京バス〕→ 鴨沢 10:04
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どうやら1台に乗れたようで、ほぼ満員の乗客を乗せたバスは奥多摩駅を定刻に発車、国道411号(青梅街道)を山梨県丹波山へと向かう。
全員が雲取山かと思ったら他にも山があるようで、途中で数人が下車した。
後で話を聞くと、鴨沢の2つ手前の留浦(とずら)で下車した1人は鴨沢のトイレは込むので「用足し」に降りたということだ。
奥多摩駅から鴨沢までの運賃は610円(Suicaで支払い)。
GPSが測位できたらジャケットを脱ぎ(暑がりなので最初からジップシャツ1枚)、10時21分、バス停横の階段から登山開始
(最後から2番目の出発)。
「登り尾根」先端に位置する鴨沢集落を東から西に巻きながら、コンクリート舗装の道を歩く。
「みんないなくなっちゃった!速いねー!」
「追いついた、追いついた。」
集落を抜けたらヘアピンから左の小道へ入る。
人工林を抜けると「小袖乗越」に出ると小袖林道と合流する。
林道のヘアピン右手に広場があり、20〜30台駐車できるようだ。
小袖乗越から林道を100mほど進むと登山道入口がある。
人工林に入って少し歩くと雑木林に。
小袖山(1054.0m)の東山麓、小袖集落上部の民家や畑の跡も見られる緩やかな斜面を登る。
バスの人は(たぶん)全員を追い抜いて団体につかまってしまった。
堂所(ドウドコロ)付近から上の登山道は、よく踏み固められた日陰の雪が凍って歩きにくいことこの上ない。
着けたくはないけど、すべって尻餅をついたのを機にアイゼン装着。
分岐を右にとれば、七ッ石小屋を経て少し先(ブナ坂寄り)の分岐へ、あるいは七ッ石小屋から七ッ石山を経てブナ坂へ出ることができる。
その辺は研究する時間がなかったので、躊躇せずにトラバースへ。
気持ちよい森と青空。
日当たりのよい斜面は、雪がほとんど融けているのでアイゼンを外したくなる。
諸左右衛門尾根を回り込んで七ッ石小屋への分岐を過ぎると、ブナ坂は近い。
地形や方向は確認しておいたので、概ねイメージどおりに歩いた。
13時02分、鴨沢から2時間41分(休憩含む)でブナ坂(ブナダワ)の分岐。
稜線に出ると、落葉松の木立の間から富士山がよく見えるようになってきた。
展望がよくなったのでコンデジから一眼に変更。
西に見えるいい感じの稜線は、地形図からすると、左から奥秩父主脈縦走路の前飛龍(1954m)、飛龍山( 2077m)、三ッ石(1967m)ということか?
五十人平(五十人デーロ)にはテントが2張り。 この付近にヘリポートがあるはず。
再びテントが見えてきた。
13時35分、鴨沢から3時間14分で奥多摩小屋(無人小屋)に着いた。
テントも数張りあってちょっと賑わっていた。
ヨモギノ頭へ向かう山ガールの背中が「山が大好き」と語っている?
分岐を右にとると、ヨモギノ頭をトラバースして小雲取山との鞍部へ出る。
13時45分、鴨沢から3時間24分(休憩含む)でヨモギノ頭(1813m)を通過。
小雲取山の鞍部でトラバースを合わせると、すぐ先に再び分岐がある。
右のコースをとると、小雲取山から日原へ下る富田新道に合流する。
小雲取山に向かってひと登り。
前を行く歩荷は、雲取山荘スタッフのおじさん。
背負っているのは今日の食材?
14時13分、鴨沢から3時間52分(休憩含む)で小雲取山(1937m)へ。
小雲取山の道標は、日原へ至る富田新道との分岐を示している。
小雲取山の小ピークから緩いアップダウンを繰り返す。
雲取山荘・三峰方面への巻き道の分岐。 歩荷(ボッカ)の人は当然右のコースをとるだろう。
雪が少し深くなったトレースを辿る。
避難小屋と山頂部分(右奥)が見えてきた。
雲取山山頂と登って来た石尾根、奥秩父主脈縦走路の分岐を示す道標。
お亀岩避難小屋より少し小さい雲取山避難小屋。
避難小屋の横から登って来たルートを振り返ってみた。
避難小屋を過ぎると山頂はもう目の前。
14時39分、鴨沢から4時間18分(休憩含む)で山頂到着! 先行の登山者は2人。
三角点は雪に埋まっている。
<基準点の概要>
基準点コード:TR15338672501
等級種別:一等三角点
冠字選点番号:なし
基準点名:雲取山
誰もいないとセルフタイマーで撮ることになるが、登山者がいてくれて助かった。
電車とバスで2半ほどかかるだけあって東京都内方面の街が遠い!
秩父側の雲取山荘(標高1830m)まで約700m、標高差で200m近く下る。
帰りは巻き道を使うことも可能だが、山頂でご来光を迎え朝日の当たった富士山を見るなら登り返さないといけない。
山頂から10数分で山荘の横に出た。
15時08分、4時間47分(休憩含む)で〔雲鳥山荘〕に到着。
スタッフが雪掻きをしている玄関の前には「かまくら」があった。
寒いのでアイゼンを外したらさったと中へ。
宿泊料金は1泊2食付きで7,500円也と高くはないけどね・・・。
部屋に落ち着いたら、とりあえず缶ビールとおつまみを空腹を紛らわした。
お待ちかねの夕食は食堂で6時から。
メニューは小さな既製品?のハンバーグにポテトサラダと卵焼き、豆腐、山菜、味噌汁で、ご飯だけはおかわり自由。
昼を食べてないのでお腹ペコペコ、「おかわり下さーい。」
部屋の中は吐く息も白くペットボトルが凍るほどの寒さ。 コタツを囲んで放射状に布団を敷いて足はこたつの中へ突っ込んだ。 和気藹々とした雰囲気の中、消灯の9時まで山の話題が途切れなかった。
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