- 2017.04.15 Saturday
石立山トレイル 2017.4.9
JUGEMテーマ:山行記録
山深く人に出合うことのない孤独なトレイル。
春雨が上がった花曇の石立山にスプリング・エフェメラルがひっそりと咲き始めた。
<石立山>
■行先・位置
石立山 (二等三角点 [石立山] 1,707.7m)
高知県香美市・徳島県那賀町/北緯33度47分5秒・東経134度3分18秒
■(*)コースタイム
別府峡第1駐車場 8:30(3分)→ 登山口 8:33(26分)→ 竜頭谷 8:59/9:01(13分)→ 980m地点 9:14/9:15(6分)→ ガメラ石 9:21/9:24(8分)→ 標高点・1183m 9:32(4分)→ 岩場 9:36/9:39(24分)→ 標高点・1472m 10:03(23分)→ 西峰 10:26(8分)→ 石立山 10:34/10:55(6分)→ 西峰 11:01(26分)→ 岩場 11:27/11:28(8分) → ガメラ石 11:36(15分)→ 竜頭谷 11:51/11:54(9分)→ フデリンドウ 12:05/12:07(6分)→ 登山口 12:13(1分)→ 別府峡第1駐車場 12:14
【行き 1時間55分 帰り 1時間11分 計 3時間06分】
*コースタイムポイント(/あり)での休憩時間を含まない
(山と高原地図のコースタイムなどを参考に余裕のある計画で登山して下さい)
■コース水平距離 8.0km(別府峡第1駐車場からの往復)
■天気 曇り
■楽しさ ★★★★☆(4点!)
もみじ茶屋の下にある別府峡第1駐車場から石立山山頂までのピストン。
片道の水平距離4kmで累積標高差1300mを超える。
(登山口からの最大標高差は約1160m)
【水平距離8.017km 沿面距離8.714km/累積標高差(+)1372m (-)1342m】
登山口から竜頭谷を渡って尾根に出るまでは空が狭い。
「みちびき」など最新のGPS衛星に対応していない古いタイプのGPSは受信状態が悪く位置と標高データの誤差が多くなる。
別府峡の駐車場に着いたのは8時20分。
予想どおり、もみじ茶屋下の第1駐車場に車はゼロ。
雨がポツポツと落ちてくる。
予報は曇りで雨は上がるはずなのだが・・・
登山口は赤い吊り橋「錦帯橋」。
アクセスは三嶺より良いけれど、ツツジやイシダテクサタチバナが咲く時期と紅葉シーズン以外は、あまり人に会うことはない。
最初に目に入ったのはヤブツバキ。
フデリンドウは蕾。
もうすぐ開きそうだけど、天気が悪いのでどうだろう。
ミツマタも濡れている。
(百間滝へもしばらく行ってないな)
カタツムリが目印。
竜頭山の尾根を外れて右へ。
水滴がついたサイコクサバノオ。
花はうつむき加減に咲くので写しづらい。
昨日は雨だったので少し増水した竜頭谷。
石灰岩地なので少しの雨だと地下に潜ってしまう。
谷は100mほど先で「百間滝」という滝になる。
シロバナネコノメ(白花猫の目)は、ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。
ネコノメソウの仲間では一番目立つ。
ハナネコノメは四国には分布しないので白いネコノメはこの種だけ。
ザレた斜面のトラバース。
両手両足を使って体を引き上げる。
ルートは尾根通しなので迷うことはない。
テープやペンキマークも多い。
ガメラ石の少し手前の標高約980m地点で駐車場が見えてくる。
駐車場(標高約550m)からの標高差は400mちょっと。
前が高い崖になっていて危険!
通行注意!
休憩ポイントの通称「ガメラ石」。
標高は1060m。
標高点・1183の足に優しいフカフカのコブ。
ずっとこんなんだったら楽なんだけど。
9時36分、休憩ポイントの「岩場」に到着。
登山コースのほぼ中間点にあたる。
岩場から北西方向に見えるのは竜頭山(手前)。
なだらかな尾根上に三等三角点 [竜頭](1264.4m)が設置されている。
奧に見えるのは白髪山(1769.8m)。
南尾根にも登山道があって第2駐車場へ下ることが可能。
標高点・1181mの奧に行者山(1346m)。
そのまた奧に赤城尾山(1436.0m)。
南アルプスなどの森でよく見かけるサルオガセ。
木に寄生しているわけではない。
少し陽が差してきた。
明るい方が気持ち良い。
潜って通過していた倒木を切ってくれていた。
ビャクシンの痩せ尾根。
10時03分、標高点・1472のコブを通過。
セルフタイマー撮影。
見事に樹皮を囓られてしまったモミ。
こうなったら枯れてしまう。
10時26分、西峰に到着。
前方の本峰までは約500m、10分の道程。
南に少し下って捨身ヶ嶽を左に見ながら東の本峰へ向かう。
西峰と捨身ヶ嶽の右奥に三嶺が見えてきた。
広い山頂の手前には祠がある。
10時34分、駐車場から2時間04分(休憩含む)で山頂到着。
二等三角点を取り込むようにネットが設置されている。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR25034504401
●等級種別:二等三角点
●冠字選点番号:興22
●基準点名:石立山
●標高:1707.7m
石立山山頂には道標が多い。
北東方向の主稜線の先に次郎笈(1930.0m)。
高知市方面(南西方向)。
10時55分、誰もいない山頂を後に下山開始。
西峰から26分で岩場まで下ってきた。
下山中に転倒すると怪我をするので足元に注意!
岩尾根を足だけでガンガン下るのは膝によくない。
手を積極的に使って足の負担を和らげながら下った方がよい。
沢の音が近づいてくる。
今日はもう誰も登ってこないだろう。
日が差してきて、サイコクサバノオがたくさん開いていた。
サイコクサバノオ(西国鯖の尾)は、キンポウゲ科シロカネソウ属の多年草で本州(近畿)と四国に分布。
うつむいてばかりかと思ったら、以外と上向きに咲くんだな。
白に青い筋のある花弁のように見える部分は萼片で、雄しべの葯に見える黄色い部分が花弁。
かわいいのでファンが多いらしい。
ミツマタ(三椏)は、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。
室町時代に中国から渡来したといわれ、枝が三つ叉に分かれるところから「ミツマタ」と言う。
ジンチョウゲの仲間で和紙の原料になる。
白花のフデリンドウが咲いていた!
フデリンドウは一つの茎にたくさんの花をつける。
ハルリンドウと違って根元に根生葉はない。
フデリンドウ(筆竜胆)は、リンドウ科リンドウ属の越年草。
山を歩いていてもしょっちゅう見かける花ではない。
吊り橋に下りてほっと一息。
12時14分、1時間19分(休憩含む)で別府峡第1駐車場に下山。
往復のコースタイム(休憩を含まない)は、3時間06分。
いつものように最寄りの〔べふ峡温泉〕へ。
正面にお風呂の建物。
石立山のよいところは下山後に風呂があること。
お湯はすべすべしていて気持ちよい。
大人620円(香美市民310円)。
食堂「三嶺」でランチタイム。
今年初めての「鹿肉のステーキ定食(1,520円)」を注文。
フランス語でシュヴルイユ(chevreuil)と呼ばれる鹿の赤身肉はクセがない。
乾燥ガーリックチップを乗せてボリューム満点 (*^_^*)
■べふ峡温泉■
高知県香美市物部町別府452-8
TEL:0887-58-4181 FAX:0887-58-4183
E-Mail:befukyouonsen@mopera.net
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- by ジャンダルム