- 2018.03.21 Wednesday
大山 2018.3.10
JUGEMテーマ:山行記録
中国地方の大山は「東の富士山、西の大山」と呼ばれる成層火山で日本百名山の一つ。
日本名峰ランキング上位をキープする鳥取県のシンボル。
夏は普通の山だけど冬の大山は侮れない。
<剣ヶ峰>
深田久弥はその著書「日本百名山」に、大山について、
「だいたい中国地方には目立った山が少ない。
その中でひとり大山が図抜けて高く、
秀麗な容をもっている。」
と書いている。
■行先・位置
大山(弥山 1705m)
鳥取県大山町/35度22分15秒 133度32分21秒(弥山)
<北緯35度22分16秒・東経133度32分24秒(三角点)>
■コースタイム
大山博労座駐車場 8:15(8分)→ 南光河原駐車場 8:23/8:27(1分)→ 夏山登山口 8:28(11分)→ 一合目870m 8:39(13分)→ 二合目995m 8:52(8分)→ 三合目1060m 9:00(10分)→ 四合目1150m 9:10(5分)→ 1200m 9:15(アイゼン装着)/9:20(4分)→ 五合目1235m 9:24/9:30(1分)→ 行者分かれ1255m 9:31(10分)→ 六合目避難小屋1360m 9:41/9:42(8分)→ 七合目1440m 9:50/9:51(13分)→ 八合目1565m 10:04(3分)→ 八合尾根1590m〜1570m 10:07〜10:15(2分)→ 石室分岐 10:17(12分)→ 大山頂上避難小屋 10:29(2分)→ 弥山頂上 10:31/10:40(1分)→ 三角点 10:41(2分)→ 三角点東面 10:43/10:46(4分)→ ラクダの背基部 10:50/11:03(5分)→ 三角点東面 11:08/11:09(1分)→ 三角点 11:10/11:14(1分)→ 弥山頂上 11:15(昼食)/11:54(1分)→ 大山頂上避難小屋 11:55(4分)→ 溶岩円頂丘・頂上部分西端1645m 11:59/12:03(4分)→ 大ノ沢源頭部1630m 12:07(14分)→ ピナクル 12:21/12:24(33分)→ 1045m 12:57(アイゼン取外し)/13:05(13分)→ 横手道 13:18/13:19(7分)→ 枡水高原スキー場 13:26(20分)→ 大山環状道路(県道158号) 13:46(12分)→ 夏山登山口 13:58(1分)→ 南光河原駐車場 13:59(5分)→ 大山博労座駐車場 14:04
【(*)往路 1時間51分 復路 1時間54分 往復 3時間45分】
*大山博労座駐車場〜弥山頂上までの往復
*コースタイムポイント(/あり)での休憩時間を含まない
■コース水平距離 10.2km(駐車場からの往復)
■天気 晴れ
■楽しさ ★★★★★(満点!)
往路は大山博労座駐車場から夏山登山道を登って弥山頂上へ(ついでに弥山から「ラクダの背」基部まで周遊)。
復路は頂上部分の西端(標高1645m・弥山頂上から約250m)から大ノ沢を下り横手道を通って駐車場へ。
【水平距離10.187km 沿面距離 10.822km
/累積標高(+)1248.275m (-)-1249.717m】
5時前に高知を出発して7時20分に蒜山高原サービスエリアで休憩。
雪に覆われた大山がくっきりと見えた。
(かっこいい・・・)
想定通り南光河原の駐車場は満車だったので博労座駐車場へ。
準備を整え、8時15に駐車場を出発!
大山寺と大山神社奥宮へと続く参道の入口。
右は参道入口に2017年オープンした KOMOREBITO(コモレビト)。
1階は大山町観光案内所、2階は「サンセットカフェ」。
参道の三叉路から南南西に100mのモンベル大山店と大山。
川向こうの南光河原駐車場に車が並んでいる。
9時28分、南光河原駐車場近くの登山道入口(標高780m)から登山開始。
写真は一合目(標高870m)付近。
快調!快調!
二合目付近からはブナの森。
ブナ ブナ ブナの〜原生林〜♪
「おーっ!」「きれい!😍」
霧氷の森は三合目(標高1060m)付近。
霧氷があまりに綺麗なのでコンデジからミラ−レスにチェンジ。
軽量化のためX-T2を置いてX-E3に18-55の標準ズームを付けてきた。
画質は同じはず。
ブナの樹氷が青空に映える。
すばらしい!
前を行く人は ストック+アイゼン。
ストックは邪魔だから嫌いだけど、アイゼンを付ける付けないは微妙なところ。
五合目付近でアイゼン装着。
急なところもガシガシ進めるようになった!
頂上付近の稜線が近づいてきた。
青空と真っ白な雪はほんとに気持ちいい。
六合目避難小屋(標高1360m)。
30秒休んだら七合目に向かう。
山歩きは楽しい。
八合目(1565m)から後方の様子。
八合目から望む三鈷峰と宝珠尾根。
右上に剣ヶ峰(1729m)。
ターゲットはあそこ!
中央付近が弥山三角点。
左に剣ヶ峰。
ちょっと寄り道。
八合尾根の様子を見に少し下ってみた。
八合尾根もバリエーションの一つとして登られている。
八合尾根から見る別山と別山沢(右手前)。
八合尾根から夏山登山道へバック。
夏山登山道に戻って九合目付近。
ダイセンキャラボク(イチイ)に着いたエビの尻尾。
これができる時間にいたら凍死する😲
ロープにもエビの尻尾。
干物のようだ😁
なだらかなな頂上部分。
溶岩円頂丘の頂部(富士山でいうと御鉢の部分?)は勾配が緩い。
人が立っているところが弥山三角点。
左奧のトンガリは剣ヶ峰。
一階部分が完全に埋まった大山頂上避難小屋と弥山頂上。
左が三角点。
10時31分、登山口からから2時間03分(休憩含む)で弥山頂上到着。
「大山頂上 1710.6m」のモニュメント。
モニュメントのある場所は三角点より5〜6m低い1704m前後)だと思う。
弥山山頂から見る剣ヶ峰。
剣ヶ峰への縦走路は通行禁止になっていて弥山が大山頂上とされている。
頂上から100m東のコブ(積雪で夏より高く見える)が三角点峰。
モニュメントにある「1710.6m」は2000年10月の鳥取西部地震までの標高。
地震後に再測量された標高は1709.4m。
<基準点の概要>
●基準点コード:TR35333044301
●等級種別:三等三角点
●冠字選点番号:登35
●基準点名:大山
●標高:1709.4m
三角点から望む剣ヶ峰(標高点1729m)。
弥山から剣ヶ峰、天狗ヶ峰(1710m)を経てユートピア避難小屋に至る縦走路は浸食が進み、崩落の危険性が高いため通行禁止。
せっかくなのでラクダの背の近くまで行ってみることにした。
小さなアップダウンの先へ。
弥山から約350m。
ここから先、剣ヶ峰に至るルートは上級者向け。
今日は誰も行ってないらしい。
高所恐怖症の自分には無理 (^^;)
日本海の上は雲の海。
弥山もなかなか立派。
最高点の剣ヶ峰(1729m)は通行禁止ということもあって、古くから祭事が行われてきた第二峰の弥山(三等三角点1709.4m)が一般的には頂上とされている。
でも夏は立入禁止の看板が出てきて三角点までも入れない・・・
空荷の人たちがこちらを眺めている。
「下ったら登らんといかんきね。」
振り返って見たくなるのは剣ヶ峰。
大山いいねー!(*^_^*)
今日は三嶺から見えたかも知れない。
弥山「頂上」に戻ってお昼にしよう。
雲に浮かぶ弥山頂上。
南壁をガスが這い上がってきた。
剣ヶ峰を眺めながら「大山頂上」でランチタイム。
本日は冬の定番商品😋日清「カップヌードル ミルクシーフードヌードル」。
チーズの風味で暖まる一品。
お昼を過ぎ、また人が増えてきた。
11時56分に弥山頂上から下山開始。
大ノ沢を下るという鳥取県の二人(左前方)を追いかけることにした。
(後で地形図を確認すると左端の下がった部分が大ノ沢の源頭と思われる)
おっと!すごい!
いるいる。
二人は西に向かっている。
あの先が溶岩円頂丘頂部の端っこで山の傾斜が急に変わる。
弥山頂上から約250mの頂上部分西端。
大ノ沢の右岸上部(標高1645m)で下るルートを確認中。
話を聞くと、お二人も初めての大ノ沢ということだ。
「ついて行ってもいいですか〜?」
どこの馬の骨とも分からない自分たちに快く「OK!」してくれたので、図々しくついてくことにした。
まずはすぐ先に見える細い尾根を跨いで大ノ沢の中心部(見えていない)へ。
けっこうな急斜面💦
気を抜けないルートだ!
大ノ沢の上部を見上げてみる。
あそこ(避難小屋から南西に150mの沢の源頭)から下ることもできそうだ・・・
吸い込まれそうな斜面\(◎o◎)/!
滑落停止のレクチャーを受けて後に続く。
足元は凍っている。
滑り出したら止まらない・・・ ( ̄。 ̄;)
沢は緩いカーブで少しずつ南に曲りながら下っている。
大ノ沢の場所は大山南壁の西側。
「伯耆富士」の真ん中付近を下っていることになる。
足跡だらけ。
と行っても自分たちのトレースだけ。
何か見えてきた。
大ノ沢に生えたピナクル(尖塔)は「知る人ぞ知る」なんだそうな。
「生えた」訳ではないだろうが、きれいに突き出している。
周りが浸食されて固いところが残ったのか?
近寄って確認してみた。
「根本」にワイヤーロープが巻きつけてあるのが確認できる。
石が滞積した小さな支尾根を左に避ける。
角張った石がゴロゴロ。
崩れ落ちたら大変だ。
横を石が転がっていった。
落石と雪崩の巣?
落石に要注意!!
下ってきた大ノ沢とピナクル。
面白いけど少し危ない。
危険地帯を抜けて一安心。
ガスが出て沢の上部が見えなくなった。
安全地帯に入って余裕のシリセード。
足の爪がクマのようだ。
大ノ沢は中腹から少しずつ南に振っている。
右側はブッシュなので沢に沿って南(手前)寄りに下ることにした。
アイゼンを外してペースを上げる。
道に出た?
「横手道」という街道に出た。
こでランチタイムという二人と別れて北へ。
「お世話になりました m(_ _)m」
横手道は枡水高原スキー場の上部を横切る。
雪が少なくなったのでスキー客はいない。
枡水別れの分岐と「歴史の道−大山道(横手道)」の説明板。
「大山道の発達は、大山信仰と大きく結びついています。大山は古代山岳仏教の聖地であり、「弥山禅定」といった修行僧による修験の山として開かれました。・・・・・・」
大山へ詣でるための道として整備されたのが大山道で(*)五道ある。
その一つが横手道で岡山県の美作へ抜けて、山陽方面とを結んでいた。
といった説明が書いてある。
*尾高道・川床道・坊領道・溝口道・横手道
横手道に下ってから約30分で大山環状道路(県道158号)に出た。
道路をてくてく。
ここが正規の夏山登山口。
大山寺橋とモンベル大山店。
14時04分、弥山頂上から2時間10分(休憩含む)で博労座駐車場に帰ってきた。
片付けを済ませて登山靴を脱いだらお風呂に向かう。
大山の麓。
山岳リゾートという雰囲気が少し。
土日祝日の10時〜15時は車両進入禁止になる大山寺参道。
下山後は〔豪円湯院〕で汗を流すのがお決まり。
「大山火の神岳温泉 豪円湯院」は、大山で初めての日帰り温泉施設。
利用料金は大人(中学生以上)380円!
同様の施設の半額程度と安い。
■豪円湯院■
〒689-3318
鳥取県西伯郡大山町大山25番地
TEL:0859-48-6801
今年も見かけたキャタピラ仕様のハイエース!
さすが大山!高知にはない!
皆生温泉にでも行ってカニで一杯といきたいところ。
枡水高原スキー場に寄って初めて下った大ノ沢の様子を見てみた。
右に見える大きな沢を下ってきたことになる。
美しい姿の伯耆富士。
溝口方面からは南壁の西側を見ていることになる。
夏山登山道があるのは左端。
下った大ノ沢はこれ。
秀麗な姿を見せる伯耆富士を後に土佐路へと急ぐ。
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